ノーベル文学賞作家の「戦争は女の顔をしていない」コミカライズ第1巻発売 試し読みPVには日笠陽子出演
2020年2月3日 09:00

[映画.com ニュース] 2015年に史上初めてジャーナリストとしてノーベル文学賞を受賞したスベトラーナ・アレクシエービチ氏の著作「戦争は女の顔をしていない」のコミカライズ単行本第1巻が、1月27日に発売された(KADOKAWA刊/1000円、税抜き)。発売に合わせて「けいおん!」「魔術士オーフェンはぐれ旅」の日笠陽子が出演する、約15分間の試し読みプロモーションビデオも公開。日笠は、第2話に登場する女性軍医・ブレウス大尉を戦中の若々しい姿と、戦後の老いた姿を演じ分けて、戦時下での体験を表現している。
1984年に発表された原作は、第2次世界大戦当時ドイツとソビエト連邦の間で展開された戦いに、狙撃兵、軍医、書記、斥候、飛行士などさまざまな形で関わった、500人を超える従軍女性たちへのインタビューを通じて、大戦の真実を明らかにした。アレクシエービチ氏の故国ベラルーシでは、独裁政権を築いたルカシェンコ大統領により「祖国を中傷する」非難され、長く出版禁止となっていた。コミカライズはWeb漫画サイト「コミックウォーカー」ほかで連載されており、ソ連史に造詣が深い速水螺旋人氏の監修のもと、漫画版「狼と香辛料」を手がけた小梅けいと氏が担当している。
なお、単行本の帯には「機動戦士ガンダム」の富野由悠季監督が、「この原作を漫画化しようと考えた作家がいるとは想像しなかった。瞠目する。原作者の慧眼(けいがん)をもって、酷寒のロシア戦線での女性の洗濯兵と狙撃兵の異形をあぶり出した辣腕(らつわん)には敬意を表したい。それを漫画化した作者の蛮勇にも脱帽する。男性の政治家と経済人たちの必読の書である。女たちは美しくも切なく強靭(きょうじん)であったのは事実なのだ」とコメントを寄せている。
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