渡辺いっけい映画初主演作、ひきこもりの青年と父の関係を描いた「いつくしみふかき」公開
2020年1月15日 13:00

[映画.com ニュース]2019年のゆうばり国際ファンタスティック映画祭2019で観客賞である「ゆうばりファンタランド大賞」作品賞を受賞した映画「いつくしみふかき」が、4月17日にテアトル新宿ほかで公開されることが決定した。
劇団チキンハート主宰の遠山雄のひきこもりだった知人と、その父についての実話。遠山の知人が住んでいた長野県飯田市に、劇団員が代わる代わる住み込み、映画化に漕ぎ着けた。父親・広志役を本作が映画初主演となる渡辺いっけいが、息子の進一役を遠山自身が演じ、ダブル主演を飾る。本作はカナダのファンタジア国際映画祭のコンペティション部門に正式出品され、現在までに11の賞を受賞している。
2人を取り持つキーとなる牧師・源一郎役に、金田明夫、広志の舎弟・浩二を劇団チキンハートの榎本桜が演じるほか、三浦浩一、眞島秀和、塚本高史らが共演。監督は、劇団チキンハート演出の大山晃一郎。
名バイプレイヤーとして知られる渡辺は、初の映画主演作を「6年前『TEAM』という刑事ドラマに出演中、面白い役者に出会った。芝居が妙にすっとぼけていて魅力がある。助監督のヤマちゃんこと大山晃一郎に『あれは誰?』と聞くと『遠山雄、ウチの劇団員です』と嬉しそうに言われた。それから彼らの劇団公演を観に行くようになり、『実は映画を撮りたい』と2人から切り出されたのが4年前。この度、映画はようやく完成した。怪作である。闇鍋的に面白い。笑えて泣ける。撮影地・飯田下伊那のロケーションの美しさ、人々の暖かさが画面から滲み出ている。僕は出演者なのに、一観客としてじっくりと何度でも繰り返し見たくなる、そんな映画です」と解説。
念願かなって自身の企画の映画化を果たした遠山は「長野県飯田下伊那の皆さんと5年かかりで作った映画です。無名俳優として死んで行くわけにはいかないと思い自分が一番大切にしている場所で一世一代の大博打を打ちました。完成までに時間がかかってしまったせいで映画を助けてくれた方々が亡くなったり多額の借金を背負ったりと気持ちが何度も折れましたが、たくさんの方の支えがあって公開が決まりました。この映画をもって映画俳優として生きていく心に迷いがなくなりました。売れない俳優の大勝負ぜひ見届けに来て頂けましたら幸いです」とまっすぐな気持ちを言葉にした。
2月14日からロケ地である長野県飯田市のトキワ劇場及びセンゲキシネマズで、2月21日から愛知県のイオンシネマ豊川で先行上映を行い、4月17日からテアトル新宿でレイトショー公開、ほか全国順次公開予定。
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