飯豊まりえ、撮影中のNGは「シライサン」のせい!? サプライズのバースデー祝いにもビクビク
2020年1月10日 21:00

[映画.com ニュース] 女優・モデルの飯豊まりえが映画単独初主演を飾るホラー映画「シライサン」が1月10日、全国59館で公開された。飯豊は、東京・新宿ピカデリーで行われた初日舞台挨拶に、共演した稲葉友、そして小説家・乙一として知られ、本作で長編監督デビューを果たした安達寛高監督とともに登壇した。
名前を知った者のもとに現れ、目をそらしたら殺されてしまうという新たな怨霊の恐怖を描く。ある日、眼球が破裂した死体が連続して発見された。直接の死因は心不全で、死の直前に何かに怯え取り憑かれたように振る舞っていたという奇妙な共通点があった。親友を目の前で亡くした大学生の端紀(飯豊)と弟を失った春男(稲葉)は、ともに事件を調べ始める。やがて鍵を握る女性を探し当てるが、ほどなく彼女は「シライサン」という謎の言葉を残し死亡。事件に目をつけた雑誌記者・間宮(忍成修吾)も加わり、徐々に“シライサンの呪い”が明らかになっていく。
いつも客観的で冷静に物事を判断する春男を演じた稲葉は、「(飯豊さんが)お芝居以外の部分でもとびきり怖がってくれていたので、僕は自然と冷静になれました(笑)。よく自分より緊張している人を見ると緊張が和らぐと言いますが、全く同じで、僕は怖がっている暇がなかったです。ずっと『大丈夫だよ~』と言っていました」と暴露。「何が起きてもシライサンが来たんじゃないか、と思ってしまって……」と怖がりの一面を見せた飯豊は、「セリフをかんだ時も、『はっ、シライサンのせい……?』って思ったりして」とおどける。稲葉からすかさず「それはシライサンのせいじゃないから!」と突っ込まれ、飯豊は「それはまりえさんの責任ですね(笑)」と反省していた。

飯豊&稲葉のチームワークは撮影でも抜群だったようで、「どうやったら怖く見えるか」と話し合いを重ねていたという。飯豊はホラー映画への主演が決まった時に「よし叫ぼう」と決意し、様々な日本のホラー作品を見たという。しかし、安達監督からは「絶叫、オーバーリアクションは禁止」というルールが課された。飯豊は「『ホラー映画のヒロインが叫ぶ醍醐味が封印されるって、どういうこと!?』と思ったけど、『叫んだら、そこで怖さが終わってしまう』という安達監督の言葉に納得しました」と振り返り、「新しいホラー映画が生まれたと思います」と自信をのぞかせた。
この日は1月5日に22歳の誕生日を迎えた飯豊、同12日に27歳になる稲葉に、サプライズでバースデーケーキがプレゼントされた。ケーキが登場する前、「シライサンが来るんじゃない?」(飯豊)、「ちょっと待って、怖い怖い怖い、何があるの?」(稲葉)と、怨霊の影にビクビクしていたふたり。しかし、ケーキが見えると安堵した様子で、「シライサンがゆっくり歩いてくる光景を想像してた!」(稲葉)、「劇中にもこういう『来る来る来る来る……いや、来ないんかい!』っていうシーンあるよね」(飯豊)と顔を見合わせていた。
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