「G.I.ジョー」第3作は日本で大規模ロケ慣行、平岳大「僕も早く見たい」
2020年1月10日 13:20
[映画.com ニュース] 米人気アクション映画シリーズの最新第3作「G.I.ジョー 漆黒のスネークアイズ」の製作発表が1月10日、東京・千代田区の日枝神社で行われた。
内閣府による外国映像作品ロケ誘致に関する実証調査の初の対象作品となり、兵庫・姫路、大阪、茨城でのロケが決定。会見には主演のヘンリー・ゴールディングをはじめ平岳大、安部春香、小路アンドリュー、イコ・ウワイスの主要キャストとロベルト・シュベンケ監督、スタントコーディネーターでアクション監督の谷垣健治が顔をそろえた。
米ハズブロ社のアクションフィギュアを基にした作品で、その中でもスネークアイズは絶大な人気のキャラクター。普段はマスクをして声も発さない彼のルーツが忍者にあるという設定で、その誕生の秘密が明かされる。エグゼクティブプロデューサーのエリク・ハウサムは、「10歳の時に、父親に黒澤明監督の『七人の侍』を見せられてからの日本映画ファン。日本の支援なくしては作れなかった」と期待した。
スネークアイズ役のゴールディングは、2014年に紀行番組で日本の9都道府県を訪れたことがあり、「認知度の高いキャラクターを演じることができて光栄。日本に敬意を表して、素晴らしいものをお見せしたい。可能な限り、おいしい物を食べることも楽しみ」と意欲。英国を拠点に活動する安部は、「いつか日本で仕事をすることを夢見ていた。こんなに一流がそろった素晴らしいプロジェクトに参加できるなんて…」と感激の面持ちだ。
英国、マレーシア、スペイン、インドネシアなど国際色豊かなキャストの中で“日本代表”の一角を担う平は「まさか、45歳になって初めてアクション作品に出るとは」と苦笑い。それでも、「1カ月半、皆と汗を流して稽古をした。セットや衣装もすごくて、エネルギーがこもっている感じがする。日本がどう描かれるのか、僕も早く見たい」と声をはずませた。
「RED レッド」などで知られるシュベンケ監督は、日本映画通を自任し「これまでの米映画のメインストリームでは表れていない側面を見せたい。任侠の要素も正しく描くし、特別な見た目にもユニークなものになる」と自信の弁。その監督に薦められ参考のために数多くの日本映画を見たという谷垣も、「面白い武器がいっぱい出てくるし、見ているだけで楽しい。三角研次監督の映画や『十三人の刺客』も見たし。これを米映画というフィールド表現できるのが面白い」と腕を撫した。
「G.I.ジョー 漆黒のスネークアイズ」は今後、2月いっぱいまで日本でロケが行われ、2020年内に公開される予定だ。
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