京都国際映画祭2019、没後90年牧野省三のチャンバラで大団円!
2019年10月20日 20:26

[映画.com ニュース] 京都国際映画祭2019は10月20日、没後90年・牧野省三が製作総指揮した映画黎明期の傑作「雄呂血」の活弁つき上映、中島貞夫監督によるチャンバラ演出の披露でクライマックスを迎えた。中島監督は、あらためて“日本映画の父”に敬意を示すとともに、「京都には映画づくりの歴史が脈々と受け継がれてきた。皆さんのお力でもう1回盛り上げてほしい」と呼びかけた。
牧野の功績を現代に伝える「雄呂血」は1925年に公開、日本に剣戟(げき)映画ブームを起こした記念碑的作品。阪東妻三郎の独立プロダクション第1作。ラストの鬼気迫る大立ち回りは圧巻だ。
80分に及ぶ無声映画で、この日、現役最高齢81歳の活動弁士・井上陽一氏が挑み、和洋楽団とともに渾身の名調子を響かせた。約100年前と同じ映画の感動がよみがえり、劇場が大喝采に包まれた。

また、中島監督が演出し、吉本ちゃんばらパフォーマー&東映剣会が迫力の殺陣を披露。牧野から現在まで京都の撮影所に継承される時代劇の素晴らしさを伝えた。また、中島監督は「牧野省三さんは“1スジ、2ヌケ、3ドウサ”という現代でも映画をつくる上で非常に的確な名言を残した。俳優さんもたくさん育てた」と解説。時代劇に限らず、牧野が日本映画史に果たした功績は計り知れない。
京都国際映画祭2019は、牧野の没後90年特集が組まれ、最古の「忠臣蔵」や「豪傑児雷也」「雷電」などの監督作をはじめ、関連作品が上映された好評だった。無事に全日程を走り終え、映画祭の名誉実行委員長を務める中島監督は「また来年ここで会いましょう」と呼びかけた。
フォトギャラリー
Amazonで関連商品を見る
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

片思い世界
【“鑑賞確定”の超期待作】広瀬すず×杉咲花×清原果耶主演×「はな恋」製作陣…そして涙腺崩壊へ
提供:リトルモア

ミッキー17
【前代未聞のオール社畜レビュー】史上最凶のブラック仕事を描いた痛快作…社畜が観たらどうなった!?
提供:ワーナー・ブラザース映画

侍タイムスリッパー
【ついに見放題“最速”配信中!!!】観たかった人も、何度も観た人も今すぐ観て!【ネタバレ厳禁】
提供:JCOM株式会社

この村の住人は、人間を喰ってる――
【衝撃の問題作】異常なクオリティで世界が熱狂…“絶対的支持”の理由を徹底解説!
提供:ディズニー

観ないとぜっったい後悔する
【ラスト5分の破壊力】そして“観たことないシーン”のゲリラ豪雨に、感動を超えてもはや放心状態――
提供:東和ピクチャーズ

映画を安く観たい人、絶対にチェックして!
【映画2000円は高すぎる!!?】知らないと損な“1250円も安く観る裏ワザ”、ここに置いときます
提供:KDDI

厳選した名作“だけ”をあなたに。
【探す時間、ゼロ】家のテレビが「あなただけの24時間シアター」に!(提供:BS10 スターチャンネル)