今市隆二、演技初挑戦でいきなり20テイクの洗礼も意欲新た「長編もやってみたい」
2019年10月15日 16:30
[映画.com ニュース] 映像・詩・音楽を融合させる「CINEMA FIGHTERS project」第3弾となる映画「その瞬間、僕は泣きたくなった」の完成披露上映会が10月15日、東京・TOHOシネマズ日本橋で行われた。
5編の短編から成るオムニバスで、「三代目J Soul Brothers」の今市隆二は松永大司監督の「On The Way」で俳優初挑戦。「クランクイン前に監督と2回食事に行って、いい信頼関係が築けたと思っていたら撮影でひょう変した。初日に20テイクも撮ったことがあって、心が折れそうになった」と苦笑交じりに振り返った。
それでも、「自分ではやっているつもりでも、OKが出ない。でも、監督が『最初がうまくいけば、映画がうまくいく』と言われ、あれがあったからこそ乗り越えられた」と感謝。主題歌「Church by the sea」も自ら歌い、「監督と出会え、集った人々も皆愛のあるチームで人生の財産になったのは大きい。欲も出てきたし、これを機に長編もやってみたい」と意欲を新たにした。
「海風」に主演したリーダーの小林直己も、「素晴らしい。すごくナチュラルで、彼が普段叫びたいこと、思っていることを演技に置き換えて表現していた」と絶賛。これで三代目は全員が演技を経験したことになり、メンバー全員での映画出演については「個性があるやつばかりなので、やってみたい監督とプロデューサーを募集します」と呼びかけた。
その小林は行定勲監督とのタッグで、やくざ役を当て書きされ「僕のバックグラウンドを話して拾い上げてもらい、セッションの中で感じ合いながら暴れさせてもらった」と満足げ。行定監督は、「首が太いので、それが生かされる役がいいと思いやくざか刑事だろうと。彼のアイデアも無抵抗で書き加えたし、楽しい時間を過ごせた」と冗談交じりに話した。
井上博貴監督の「魔女に焦がれて」に主演の佐藤大樹は、「卒業と初恋がテーマで、内気な青年役は初めてだったので大変そうと思い、周りの暗い子やなよなよした子を観察した」と吐露。洞内広樹監督の「GHOSTING」に主演した「GENERATIONS」の佐野玲於は、「ファンタジーの要素が入っていて、役に共感しながら撮影に入れた。素敵な作品に仕上げていただいた」とうれしそうに語った。
ほかに三池崇史監督、EXILE AKIRA主演の「Beautiful」があり、「その瞬間、僕は泣きたくなった」は11月8日に全国で公開される。