ハビエル・バルデム、#MeTooで揺れるウッディ・アレンを擁護 リブート版「デューン」にも言及
2019年10月12日 16:00

[映画.com ニュース] 第15回チューリッヒ映画祭に参加したハビエル・バルデムがマスタークラスを開催し、熱いトークを展開。これまで仕事をしてきた監督たちとの経験を語るなかで、現在#MeTooムーブメントによりバッシングが続いているウッディ・アレンを擁護した。
「それでも恋するバルセロナ」で、妻のペネロペ・クルスと共にアレン監督と仕事をしたバルデムは、「僕はアレンの大ファン。彼と一緒にいるのはとても楽しい。#MeTooムーブメントは大切な動きでもあるけれど、ソーシャルメディアによって別ものになりつつある。人々を批判して、それがさも有罪のようになってしまうのはとても危険なことだ。アレンは二度の裁判で無罪になったのに、まだ後ろ指をさされている。でも彼はこれまで50年以上にわたって、素晴らしい女性のキャラクターたちを描いてきた非凡な才能の持ち主だ。告発されるのはフェアじゃないと思う」と主張した。
今回チューリッヒ映画祭で、兄とともにプロデュースをし、ガイド役も担当した、アルバロ・ロンゴリア監督による環境ドキュメンタリー「Sanctuary」を披露したバルデム。グリーンピースとともに南極を訪れた経験を語り、地球温暖化への対策が急務なことを訴えた。また深海に潜ったときの神秘的な体験に触れ、「ああいう場所に行くと、自分がとてもちっぽけな存在であることがわかる。クジラに近づくために、小さな潜水ボートに乗って深海に潜ったとき、これまでに経験したことがないような完璧な沈黙に浸った。自分は宗教的な人間じゃないけれど、あれは僕の人生のなかでもっとも深い瞑想の時間だった。その後すぐにクジラの鳴き声が聞こえてきて、そのとき思ったのは、この素晴らしい存在に比べたら僕らは何者でもないということ、そして彼らを傷つけるようなことを絶対にしてはいけないと肝に命じた」と語った。
一方、現在ポスプロ中の、ドゥニ・ビルヌーブ監督によるSF大作、新生「デューン」についての話題も。「僕が演じるのは、デューンの砂漠に住むフレーメンという一族のリーダー、スティルガー。もともとドゥニから電話をもらって、興味はあるかと訊かれて、僕は詳しいことを聞く前にもう、『もちろん、どんな役だっていいから!』と答えた(笑)。ドゥニは天才で、素晴らしい人間でもある。これまで本当に素晴らしい監督たちと仕事ができて、自分はなんてラッキーなんだと思っているよ。撮影はヨルダンの砂漠でおこなったんだけど、これがまたわくわくするような体験だった。スティルガーは種族を守るために、環境的なことをクリエイトする。だから今の世の中ともリンクするところがあるんだ」と結んだ。(佐藤久理子)
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