アメリカのテレビに映画監督の意向を反映した画質設定を搭載へ
2019年9月27日 18:00

[映画.com ニュース]マーティン・スコセッシ監督やクリストファー・ノーラン監督などハリウッドの有名監督の意向を反映した画質設定が、アメリカで販売されるテレビに搭載されることが明らかになったと、米ハリウッド・レポーターが報じている。
昨今、アメリカの映画関係者が相次いでテレビ設定に関して不満を表明していることで知られる。昨年、「ミッション:インポッシブル フォールアウト」のホームビデオ発売時、主演・プロデュースを手がけたトム・クルーズは、自身のTwitterに動画を投稿。家庭で映画視聴をする際にテレビ設定を変更するように訴えた。また、米ストリーミング大手のNetflixも、オリジナル映画「ROMA ローマ」(アルフォンソ・キュアロン監督)の配信に伴い、テレビの設定を変更する具体的な方法を提示している。
アメリカで発売されている液晶テレビは、自動的にフレームの補間を行う「モーション・スムージング」という機能がついている。これはスポーツやテレビゲームなど素早い動作を映し出す際には有効な機能だが、毎秒24フレームで撮影された映画の場合、補完機能によって安っぽく見えてしまうデメリットがある。問題は、この機能がオンになったまま出荷されているため、映画の作り手が意図した映像が一般家庭で楽しまれていないという現状がある。
このたび、機器メーカー、映画会社、ネット配信サービス会社などからなる業界団体UHDアライアンスは、マーティン・スコセッシ監督やクリストファー・ノーラン監督、パティ・ジェンキンス監督、ライアン・クーグラー監督、ライアン・ジョンソン監督ら140人の映画監督や撮影監督をはじめとする、400名の映画関係者と意見交換を行い、「フィルムメーカー・モード」という新たな画質設定の規格を制定。映画監督が意図した色彩、コントラスト、アスペクト比、フレームレートが液晶テレビで再現される仕組みで、現時点ではLG、パナソニック、Vizioが新たなテレビに同設定を導入すると約束している。
ちなみに、Netflixも同種の画質設定を「Netflixモード」と名付け、2018年に発表。ソニーとパナソニックの一部の液晶テレビに同機能が搭載されている。たが、NetflixはUHDアライアンスに所属していないため、「フィルムメーカー・モード」には参画していない。
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