人気ドラマの結末を巡って民族対立!? 「テルアビブ・オン・ファイア」予告入手
2019年9月10日 13:00

[映画.com ニュース] 第75回ベネチア国際映画祭の作品賞(InterFilm部門)と男優賞(オリゾンティ部門)を獲得した「テルアビブ・オン・ファイア」のポスターと日本版予告編を、映画.comが先行入手した。
第45回シアトル映画祭では作品賞を受賞し、第31回東京国際映画祭コンペティション部門でも上映された本作は、イスラエルとパレスチナの緊張関係をコメディタッチで描いた映画。ハニ・アブ=アサド監督作「歌声にのった少年」の脚本を手掛けたサメフ・ゾアビ監督がメガホンをとっている。
主人公は、エルサレムに暮らしながら人気メロドラマ「テルアビブ・オン・ファイア」の脚本家見習いとして働く、パレスチナ人の青年サラーム(カイス・ナシェフ)。撮影所に行くために毎日通るイスラエル検問所で、彼は主任を務めるアッシ(ヤニブ・ビトン)と知り合う。ドラマの大ファンである妻に自慢するため、アッシは独自の脚本案を持ちかけ、サラームはそれをもとに正脚本家に出世する。第三次中東戦争時を舞台にした同ドラマは大人気となるが、サラムはさまざまな状況に板挟みになり、意外な結末へと突き進んでいく。
日本版ポスターでは、パレスチナ人青年・サラームとイスラエル人の検問所司令官・アッシが対峙。ドラマの脚本を巡って、民族の対立にまで発展する可能性をにおわせた仕上がりだ。また、映画のキーアイテムであるフムス、テレビドラマの一場面、サラームを悩ませるキャストの写真が配置され、“笑撃的な展開”を予感させるビジュアルになっている。
予告編は、アッシがサラームに対して「テルアビブ・オン・ファイア」のアイデアを提案。イスラエル軍の将軍を「ロマンチックな紳士にしろ」と告げ、その後も“美味いフムス”を交換条件として、アドバイスを与えていく。次第に意気投合する2人だったが、ドラマが終盤へと差し掛かると、事態は一変。アッシとパレスチナ人のプロデューサーとの意見が食い違ったことで、サラームは窮地に追い込まれていく。
「テルアビブ・オン・ファイア」は、11月22日から東京・新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開。
(C)Samsa Film - TS Productions - Lama Films - Films From There - Artemis Productions C623
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