「さらば青春の光」40年ぶりにスクリーンへ デジタルリマスター版、10月公開
2019年9月1日 12:00

[映画.com ニュース] 世界で“モッズ・ブーム”を巻き起こした青春映画の金字塔「さらば青春の光」(1979)が公開から40年を経て、デジタルリマスター版としてスクリーンで上映されることがわかった。10月11日から東京のシネマート新宿、立川シネマシティほか全国で順次公開となる。あわせて、予告編とビジュアルもお披露目された。
1960年代のイギリスでは、細身のスーツにミリタリーコートを重ねた“怒れる若者たち”が、ミラーやライトで飾りつけたスクーターでロンドン近郊を走り回っていた。街をさまよい、古い道徳観を振りかざす大人たちに「NO」を突きつける彼らはモッズと呼ばれ、その潮流は世界を席巻した。
そんなモッズの代表的存在だったのは、ロックバンド「ザ・フー」。ギタリストのピート・タウンゼントが当時を振り返り、1人の孤独なモッズ少年の物語をつづった73年のロックオペラアルバム「四重人格」(Quadrophenia)を題材に、映画「さらば青春の光」が製作された。「ザ・フー」のメンバーがエグゼクティブプロデューサーを務めた同作は、「ザ・ジャム」の登場など再びモッズシーンが盛り上がってきた頃に公開され、「ザ・ポリス」のスティングが映画初出演を果たした。
さらに、デコレーションしたベスパ(イタリアのスクーター)、フレッドペリーのポロシャツ、サイドベンツの細身スーツ、アメリカ製のモッズコート、デザートブーツなどのファッションや、クラブで流れる「ザ・ロネッツ」「ザ・キングスメン」、ジェームス・ブラウンの音楽を通して自己主張したモッズのライフスタイルをリアルに再現。停滞する英社会に生きる少年たちの行き場のない怒りと疎外感、刹那的な生き様を鮮烈に描き出し、若者のバイブル的な存在として、後のミュージシャンやアーティストに多大な影響を与えた。
予告編は、個性的なファッションに身を包み、ナンパやダンスに明け暮れるモッズたちの日常を活写。革ジャンにリーゼントできめるロッカーズとの全面衝突を予感させるシーンもおさめられている。ビジュアルは典型的なモッズ・スタイルを貫く主人公ジミーの姿に、タイトルが大胆にあしらわれたスタイリッシュな仕上がりとなった。
「さらば青春の光」のデジタルリマスター版は、10月11日からシネマート新宿、立川シネマシティほか全国で順次公開。
Design: (C)2006 Universal Studios. All Rights Reserved. Film (C)1979 Who Films, Inc. All Rights Reserved.
フォトギャラリー
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

パディントン 消えた黄金郷の秘密
【シリーズ“最高”の一作】ありがとうパディントン、そして…まさかのお別れ!? 絶対に映画館で観て!
提供:キノフィルムズ

スタジオツアー東京「炎のゴブレット」特別企画
【忖度なしレビュー】「ハリポタ」ファンが徹底検証!! ここはGWに行くべきなのか?楽しめるのか?
提供:ワーナー ブラザース スタジオ ジャパン

たべっ子どうぶつ THE MOVIE
【裏切りすんごい】キッズ向けとナメてたら…全然“甘くなかった”!!嘘やろ、こんな…ええんか…?
提供:クロックワークス、TBSテレビ

ドンケツ
【超暴力的・超過激・コンプラ全無視】地上波絶対無理! 狂キャラたちが常軌を逸した大暴れ!
提供:DMM TV

マインクラフト ザ・ムービー
【予想の5倍面白かった】そして、この映画で人生がレベルアップする【息つく間もない“楽しさ”連続】
提供:ワーナー・ブラザース映画

狂った名作・怪作が無料大量放送!!
【サメ!ゾンビ!ガメラ!】リモコンひとつで人類終了!! ありがとう“GWの夜”が決まった――!
提供:BS12

なんだこの強烈に面白そうな映画は!?
【尋常じゃなく面白そうな6つの魅力】予告だけで「めちゃくちゃ良さそう」が湧き上がる…観なければ!
提供:ディズニー