美術界の大事件「春画展」の内幕――“18歳未満入場禁止”ドキュメンタリー「春画と日本人」9月公開
2019年7月29日 14:30

[映画.com ニュース]第92回キネマ旬報ベストテンの文化映画第7位にランクインを果たしたドキュメンタリー「春画と日本人」(大墻敦監督作)が、9月28日から東京・ポレポレ東中野ほか全国順次公開されることが決定した。
2015年9月に永青文庫で開催され、21万人を動員する美術界の大事件となった「春画展」。国内外の貴重な作品約120点が一堂に会するという初の試みだったが、開催までの道のりは平坦ではなかった。国内の公私立博物館約20館に開催の打診を断られるという、摩訶不思議な“逆風”が吹いていたのだ。
海外で絶大に評価されている春画が、なぜ日本ではすんなりと展示できないのか。本作では、“本物”の展示にかける人々が直面した知られざる苦労を通じて、春画を世間から隠そうとする日本社会の“忖度構造”を浮かび上がらせる。国際浮世絵学会会長・小林忠氏、国際浮世絵学会理事長・浅野秀剛氏、東京大学文化資学研究室教授・木下直之氏、国際日本文化研究センター特任助教・石上阿希氏、永青文庫「春画展」実行委員・浦上満氏らが出演している(肩書きは取材当時のもの)。
なお、本作は春画のオリジナリティと、収集・保存・研究にかけてきた人々の意図を尊重するため、ぼかしやトリミングをかけることなく、数々の作品を紹介。「18歳未満入場禁止」を掲げている。
「春画と日本人」は、9月28日からポレポレ東中野ほか全国順次公開。
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