カッコ良ければそれでいい!超COOLなガンアクションなら「デイライツ・エンド」
2019年7月27日 21:00

Twitterのホラー界隈で知らぬ者はいない人間食べ食べカエル氏(@TABECHAUYO)によるホラー映画コラム「人間食べ食べカエル テラー小屋」が、映画.comに爆誕!! “人喰いツイッタラー”が、ホラー映画専門の動画配信サービス「OSOREZONE」の配信中のオススメ作品を厳選し、その見どころを語り尽くす!
超ヤバイ疫病が世界中に広がり、大部分の人が感染してゾンビ的なクリーチャーとなった。崩壊した世界で一人サバイブする男(ジョニー・ストロング)は、とある街にたどり着くと、無法者たちに襲われ絶体絶命の女性サムを発見する。彼は圧倒的な銃さばきで無法者たちを瞬殺し、サムと共に他の生存者たちが隠れ家としている警察署に逃げ込む。しかし、そこも無数の感染者たちに囲まれてしまい……。
映画に求めるものはその時その時で様々だ。格闘が見たいとか、人が残酷に死ぬところが見たいとか、人が酷い目に遭うところが見たいとか。その中でも、とにかくカッコいい銃撃戦を見たい、超COOLなガンアクションがたくさん詰め込まれた映画はないかな、と思うことがある。恐らく同じようなことを思ったことのある方は多いだろう。今回紹介する映画「デイライツ・エンド」は、そんな欲求に真正面から応えてくれる、めちゃくちゃカッコいいガンアクションをこれでもかと詰め込んだ作品だ。
一部のガンアクション好きの間で伝説となっている映画「ルール 無法都市」の、格好良く銃を撃つ様を撮らせたら右に出る者はいないウィリアム・カウフマン監督と、格好良く銃を撃たせたら右に出る者はいないジョニー・ストロングが、再びタッグを組んで作り上げたのがこの作品。地に足の着いた作風の「ルール 無法都市」と比べると、今回は崩壊した世界を舞台に生存者たちと吸血鬼の群れがバトルを繰り広げるというだいぶファンタジックな内容だが、やっていることは変わらずに、ひたすら超絶カッコいいガンアクションを盛り込みまくる!! この1点に尽きるので安心してほしい。
ストロングが、感染者を外に引きずりだして抹殺する冒頭から、既に格好良さが振り切っている。その後に流れるOPクレジットと共に、物凄くザックリと世界崩壊の様子を描くと、早速、荒廃世界名物の厳ついにも程がある無法者集団が出現。生存者グループを襲撃し、生き残った女性を追い詰める。そこに颯爽とストロング登場! 本編開始10分ほどでいきなり銃撃戦に突入する。流石監督、こっちの見たいものがよく分かってらっしゃる。
ストロングは最初から一切の手抜きなく、凄まじいタクティカルな動作を披露する。相変わらず惚れ惚れする銃さばきだ(余談だけど、本作でストロングがメインで使用する銃はM14。これは、彼が「ブラックホーク・ダウン」にシュガート一等軍曹役で出演していた時にも使っていた銃である。なんとも気の利いたストロングサービスだ。単に彼がM14超大好きマンなだけかもしれないけど)。
(C)DAYLIGHTS END 2016. ALL RIGHTS RESERVED対する無法者たちもやたら見事な動作で応戦。見た目は大変荒くれているが、こちらも銃の腕は確かだ。感染対策で腕にプロテクターをつけてテープでぐるぐる巻きにするというような、危険な世界で生き残るための知恵をさりげなく表現する描写もたまらない。初っ端からあまりにも見事すぎる銃撃戦を見せられて、この時点で本作の虜になってしまう。
そんな最高の銃撃戦で幕を開ける本作は、中盤からは警察署が主な舞台となる。建物の中には、ランス・ヘンリクセンを筆頭に、スペシャリスト感満点のカッコいい奴らが揃っている。警察署を敵に囲まれたうえに逃げ道をふさがれ、侵入されるまで時間が少ないという中、ストロングが「俺はカチ込んで敵の頭を討ち取る!!」と漢気溢れる提案を言い放つ。
ストロングと特攻作戦に賛同した数名で敵の拠点に潜入してからは、もう怒涛のガンアクション祭りだ。すごい勢いで走り迫ってくる無数の敵を少人数で次々と殲滅していく。無駄を最小限に抑えた銃撃動作の美学が詰まっている。その中でも、やはりストロングの動きが特出している。一つ一つの動作がマジで格好良すぎる。終盤に見せるナイフと銃の両構えもメチャクチャ最高だ。本当にカウフマン×ストロングコンビは期待を裏切らない。
設定や話運び、その他すべてが格好良く銃を撃ちまくることだけに特化して作られた、ガンアクション好きのためにあるような作品。よくよく考えたら「ストロングお前隠れ家に大量の敵を連れ込んでるだけやんけ!!」というような結構雑な内容ではあるが、この銃さばきの格好良さの前ではそんな野暮なことを言う気持ちは一切なくなる。格好良ければそれでいいって時もある。前半の繰り返しになるが、とにかくCOOLなガンアクションが見たい!!という方は必見。是非、本作を観てその格好良さに痺れよう。
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