山崎貴監督、モンキー・パンチ氏悲願だった3DCGアニメで「ルパン三世」を映画化!
2019年7月11日 10:19

[映画.com ニュース] 日本を代表する映画監督でVFXの名手としても知られる山崎貴が、故モンキー・パンチさんの代表作である「ルパン三世」を、全編3DCGアニメーションで映画化することが明らかになった。
「ルパン三世」が、3DCGアニメーションで銀幕に帰ってくる。1967年に「漫画アクション」で連載がスタート、71年にはテレビアニメ化され、誕生から50年以上経った今でも様々なメディアで老若男女問わず絶大な人気を誇る「ルパン三世」にとって、長編アニメとしては23年ぶりの公開作となる。タイトルは、「ルパン三世 THE FIRST」だ。
4月に死去したモンキー・パンチさんの悲願だった「フル3DCGによるルパン一味」が登場する。昨年10月、キャラクターの設定資料を見て「新しい感覚がいっぱいつまったルパンになりそうで、どんな作品になるか想像するだけで今からワクワクしています」と話し、完成を心待ちにしていたという。
映画は、ルパンの祖父であるルパン一世ことアルセーヌ・ルパンですら盗み出すことに失敗した因縁の宝ブレッソン・ダイアリーをめぐる物語。第二次世界大戦中には、ナチスがその行方を追い求めたともいう伝説級の獲物に挑むルパン一味の活躍を描く。

脚本も兼ねた山崎監督は、「子どもの頃、横浜の親戚の家に遊びに行ったとき初めてルパンの映像に出会いました。“何という大人っぽいアニメーションだ。さすが都会すげー”と強烈な印象が残っています」とルパンとの出会いを述懐。そして、「その系譜の端っこに3DCGという新たなフォーマットで加われるのは本当に嬉しいことです。デジタル環境を漫画の世界に持ち込んだ先駆者であるモンキー・パンチ先生に完成品を見てもらえなかったことが残念です」と語っている。
プロデューサーの北島直明氏は、「“THE FIRST”というサブタイトルは“3DCGルパンの初お披露目”、“世界で一番になるんだ!という願い”、そして“ルパン一世にまつわる物語”という意味を込めて、スタッフ皆で話し合って決めました。スポーツの世界だけではなく、映画の世界でも日本人の凄さは世界トップクラスなんだ! と実感して頂けたら嬉しいです」とタイトルに込めた思いを明かした。
音楽は大野雄二氏が手がけ、栗田貫一、小林清志、浪川大輔、沢城みゆき、山寺宏一らが出演。
「ルパン三世 THE FIRST」は、12月6日から全国で公開。
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