「誰ガ為のアルケミスト」水瀬いのりの一声で、河森総監督「いける!」と確信
2019年6月14日 20:30

[映画.com ニュース]アニメーション映画「劇場版 誰ガ為のアルケミスト」の初日舞台挨拶が6月14日、TOHOシネマズ新宿で開催され、カスミ役の水瀬いのり、エドガー役の逢坂良太、リズベット役の降幡愛、河森正治総監督、高橋正典監督、原作・プロデューサーの今泉潤が登壇。鏡開きでにぎやかに公開初日をお祝いした。
全世界で900万ダウンロードを記録したRPGゲーム「誰ガ為のアルケミスト」を「マクロス」シリーズの河森が総監督、高橋が監督を務めた本作。自分に自信の持てないの女子高生・カスミが、突然召喚されてしまった異世界で、仲間たちと共に闇に支配された世界に光を取り戻す戦いを描く。
河森総監督は「40年、仕事を続けてきた中で初めての原作モノの映画。オリジナルばかりやってきた。原作モノを最後まで完成させたことがなかったので、また途中で中止になるんじゃないかとヒヤヒヤした」とぶっちゃけながら、「新たな代表作ができたと確信しています」と力強くコメント。「ゲーム原作とアニメーション映画が力を合わせて、錬金術のように作り上げることができた。魂を込めて作った」と感無量の面持ちを見せていた。
劇場版オリジナルのキャラクターを演じた水瀬は「カスミはこの世界に飛び込んでしまった、“普通の女の子代表”みたいな感じでお芝居させてもらった。ナチュラルに自然体で、困惑や恐怖をお芝居に乗せられたらいいなと思った」と役作りを述懐。「“試練にどう立ち向かっていくのか”という成長が見られるキャラクター。メリハリを意識した」とキャラクターの変化を大切に演じたという。
そんな水瀬の芝居について、河森総監督は「カスミは自信が持てない女の子だけれど、根暗というわけでもない。それはものすごく絶妙なニュアンス。難しい役。でも水瀬さんの一声を聞いた瞬間に『これはいける』と確信した」と大絶賛。今泉プロデューサーも「バケモノみたいな子。ものすごくうまい」と最大の賛辞を送っていた。
最後には樽酒の鏡開きを行い、登壇者陣も大きな笑顔。水瀬は「約2時間の中で大冒険ができると思う。ウズウズしてきちゃう部分もたくさんあると思う」とニッコリ。「勇気や希望、明日も頑張ってみようという気持ちが芽生える作品になった」と胸を張っていた。
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