マハーシャラ・アリ、冤罪で43年独房にいた男性を描く新作に主演
2019年6月10日 16:30
米バラエティによれば、本作は、悪名高い米ルイジアナ州立刑務所の独房で、米史上最も長い43年の歳月を過ごしたアルバート・ウッドフォックスさんを描く作品。ウッドフォックスさんが今年出版した同名回顧録の映画化権を、フォックス・サーチライトが獲得した。
父不在の家庭で、無学の母に育てられたウッドフォックスさんは、少年時代からギャングの仲間に入って盗みなどを繰り返し、刑務所に出入りしていた。脱獄してまた刑務所に戻る前に、黒人解放運動を推進する政治組織ブラックパンサー党に感銘を受け党員となったが、1972年に看守を殺害した罪で起訴された。自身は殺人関与を否定し、証拠も見つからなかったが、74年に有罪判決を受けた。90年代に活動家たちが上訴してウッドフォックスさんの判決は2014年に覆り、16年に釈放されて賠償金9万ドルが支払われた。
原作には、ウッドフォックスさんと同様に無実の罪を着せられたブラックパンサー党員の受刑者2人との交流も綴られている。原作を読んだアリは先ごろ、ニューオーリンズでウッドフォックスさん本人と対面したそうで、映画はアリが製作総指揮を務めるほか、ウッドフォックスさん役で主演を検討しているという。ジェイミー・パトリコフとアノニマス・コンテントがプロデュース。監督や脚本家はまだ決定していない。
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