古舘佑太郎、石橋静河は「女神」!
2019年6月4日 22:56
[映画.com ニュース] 古舘佑太郎、石橋静河が出演する「いちごの唄」(菅原伸太郎監督)の完成披露試写イベントが6月4日、東京・新宿ピカデリーで行われ、古舘、石橋とともに和久井映見、岸井ゆきの、峯田和伸、宮本信子の主要キャストが勢揃いした。
脚本家・岡田惠和氏と「銀杏BOYZ」の峯田和伸が共同名義で執筆した同名小説が原作。名曲「漂流教室」「ぽあだむ」などをイメージソースに、純真無垢な青年コウタ(古舘)が中学時代に女神と崇めていた初恋の相手、千日(石橋)と10年後に再会し、恋心を抱く姿を描く。
主演の古舘は「自分の中では、コウタという人間をどうやっていいか、ずっと分からなかった。撮影が始まる前に石橋さんと本読みをしてから、ガラッと自分の中で変わった。『頭で考えるな、直感で演じろ』と彼女に教えてもらった。劇中では、女神だと崇めているんですけども、役以外でも女神だと崇めています」と明かした。
ヒロイン役の石橋は「衣装合わせでお会いした時、私自身も不安でしたが、お会いした時から、コウタにしか見えなかった。チャーミングで、ユーモアのある動きをされるので、そこから役に入ることができました。私の役は(過去に)抱えている役なので、考えすぎたところもありましたが、峯田さんの音楽を聴いて、本当に救われました」と話した。
舞台挨拶では、純真すぎるコウタの人物像が話題に。アパートの隣人役の岸井は「コウタには危うさを感じます。占いは100%信じちゃうだろうし、(ヒロインのことを)女神だと思うのは気持ち悪いかなあ」と笑う。
以前から古舘を知る峯田は「古舘君は『僕はコウタとは違う』と言うけど、僕からすると、コウタと一緒」。石橋も「最初のイメージのまま、1ミリたりともブレることもなく撮影が終わりました。初号で、ようやく古舘さん自身とお会いできるかと思ったら、やっぱりコウタみたいだった」。そんな意見が次々と出て、古舘自身は当惑顔だった。
最後に、原作・音楽・出演の3役をこなした峯田は「銀杏BOYZの曲は恋人と別れた時の駅までの景色が入っている。どちらかというと、報われない時の自分の姿。そんな思いが入った曲が数年後、ひとつの物語になって、そうそうたる俳優さんに集まってもらって、たくさんに人に見ていただけるとは想像していなかった。報われたな。映画は足掛け3年かけて、完成した。無事出産できて、よかった、という気持ちです」と感慨深げだった。
「いちごの唄」は7月5日から公開される。
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