初カンヌの小西桜子に密着!三池崇史が見出した新星、思いの丈を語る
2019年5月24日 09:00

[映画.com ニュース] 第72回カンヌ国際映画祭の監督週間に選出された三池崇史監督、窪田正孝主演作「初恋」のヒロインに新進女優・小西桜子が大抜てきされ、大きな話題を呼んでいる。映画.comでは、初めて仏カンヌを訪れた小西に密着し、その魅力に迫った。
三池監督のオリジナル作品である「初恋」は、希有な才能を持つプロボクサーの葛城レオ(窪田)が負けるはずのない相手との試合でKO負けしたことから、人生の歯車が一気に狂い、アンダーグラウンドの世界で巻き起こる濃密な一晩を描いている。小西は、幼少期のトラウマを抱える薬物中毒者・モニカというハードな役どころに挑んだ。

演技経験がないに等しいながら、3000人が参加したオーディションで三池監督に見出された小西。別の作品のクランクアップ翌日が、今作のオーディションだったそうで「自分の演技に納得がいかず、泣きたくて少しヤケクソのような気持ちになっていたんです。メラメラした気持ちを思いっきりぶつけたところ、三池監督はとてもよくお話を聞いてくださったのが印象的でした」と明かす。
役作りでは、薬物中毒者のドキュメンタリーを参考にする一方で、普通の女の子の部分を大切に演じたという。撮影終盤、三池監督からは「僕は監督の視点からでしかモニカを見ることはできない。だから、モニカの気持ちはここまで演じてきたあなたにしか分からないんだよ」とアドバイスを受け、励みになった模様。窪田に対しても、「いろいろとフォローしてくださり、演技についても合わせて引き出してくださり、本当に心強かったです」と感謝の念をにじませる。

カンヌでは、取材の合間をぬって街中を散策。アイスクリームをほおばり、メリーゴーランドに乗って無邪気にはしゃぐなど、すっかり同所に魅了された様子で「街全体がお祭りといった感じで、その雰囲気に触れるだけで楽しい! 本当に夢みたい」と微笑む。祝福の連絡は多数届いたというが、なかには「誰だったっけ!?」と思うほど疎遠だった友人からのものも含まれていたようだ。それでも、「みんな応援してくれてすごく嬉しかったです」とはにかんでみせた。
「初恋」には窪田、小西のほか、大森南朋、染谷将太、ベッキー、三浦貴大、藤岡麻美、村上淳、滝藤賢一、ベンガル、塩見三省、内野聖陽が出演。東映配給で、2020年に全国で公開。
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