アカデミーのNetflix締め出しは法律違反? 米司法省が警告
2019年4月4日 15:25

[映画.com ニュース] 第91回アカデミー賞でNetflix映画「ROMA ローマ」が3冠に輝いたことを不服とするスティーブン・スピルバーグ主導のもと、アカデミー賞からNetflix作品を締め出すためのルール変更に向けた動きが活発化するなか、米司法省の介入によって反トラスト法(独占禁止法)問題にまで発展する可能性が出てきた。
米バラエティは、同省反トラスト局のマカン・デルラヒム局長が3月21日(現地時間)、アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーのドーン・ハドソン最高経営責任者宛に送付した書簡を入手。そのなかで、デルラヒム局長は「公正な自由競争を阻害するようなルールの変更となれば、反トラスト法に抵触する恐れがある」と懸念を示したうえで、不当な競争制限を禁ずるシャーマン法(米国における反トラスト法の中心的な法律のひとつ)第1条を挙げ、「既存企業が消費者の権利を顧みず、自らの利益を守ることを目的に新規競争者(同業者)を締め出すことで合意するのは、反トラスト法違反にあたる」と指摘している。
さらに、「ストリーミングサービスを通じて配信される作品といった特定の映画を、アカデミー賞の対象外とする新たなルールを採用した場合、そうした映画の収益を減少させることから、シャーマン法第1条に違反する行為とみなす」とアカデミーに警告を突きつけた。
この報道を受け、同アカデミーの広報担当は「司法省から書簡を受け取り、しかるべく返答済みです。4月23日に行われる年次役員会で、ルールの見直しに関する全部門からの意見を徴収し、検討する予定です」とコメントしている。
コムキャストによるNBCユニバーサルの買収に際し、同意判決にオンライン動画配信サービスの扱いに関する特別条項を盛り込むよう義務づけるなど、Netflixをはじめとするストリーミングサービス各社の市場参入をけん制しようとする既存の大手メディアの動きに対し、かねて目を光らせてきた米司法省が警鐘を鳴らしたことで、Netflixをめぐる論争がますますヒートアップすることになりそうだ。
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