「カメラを止めるな!」曽根剛が映画監督に! 濱津隆之も出演「二人小町」2020年公開へ
2019年3月6日 13:00

[映画.com ニュース] 社会現象を巻き起こすほどの大ヒットを記録した映画「カメラを止めるな!」で撮影監督を務めた曽根剛が、映画監督に挑戦することがわかった。芥川龍之介の戯曲を原案とする長編「二人小町」を3月に撮影し、2020年に公開予定。「カメ止め」でもタッグを組んだ濱津隆之の出演も決定している。
第42回日本アカデミー賞の優秀撮影賞に輝いた曽根がメガホンをとり、全編広東語で香港ロケを敢行。死神の王喜龍は、地獄へ連れて行く女性と恋仲になるという趣味を持っている。次に地獄へ導く黎小町に近づき、親密な関係を築いていたある満月の夜、王は自分が死神であると告げる。狼狽する小町は、王との子を宿していると嘘をつき、死から逃れようとする。彼は「名前と年が同じ女を身代わりに地獄へ連れて行く」と話し、小町はこれに応じ同姓同名の友人・黎小町を差し出す。もうひとりの小町のもとに向かった王は、本当の恋に落ちていく。
死の運命に背くヒロイン・小町を演じるのは、香港で女優・モデルとして活躍し、近年は日本にも活動の場を広げているハンナ・チャン。「日本の映画製作スタッフと仕事をするのは初めてで、主役の1人に選んで頂いたことを光栄に思います」といい、「この役は私にとって新たな挑戦で、とても興奮しています!」と喜びを明かした。
同じく香港で女優・モデルとして活動するエリズ・ラオが、もうひとりの小町に扮する。さらに、香港に単身で渡って13年、俳優だけでなくタレントとしても幅広く活躍する和泉素行が、死神・王の悲喜を体現しており、「香港に来て13年、このご縁にめぐりあい主演として参加できること、本当に幸運だと思っています。『二人小町』の世界観、メッセージを存分に伝えられるよう、その一端を担えたらうれしいです。そして、僕の大好きな香港と広東語がもっと多くの人に知れわたるきっかけにもなればうれしいです」と述べた。
一方で、濱津の役どころは明らかになっていない。「初めての海外撮影ということで全くどうなるのか想像がつかない」といい、「ですが、そういうドキドキも楽しみながら挑んでいきたいと思います」とポジティブに意気込んだ。
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