Netflix「ROMA ローマ」は“映画”か?英興行会社シネワールドが徹底抗戦

2019年3月4日 15:00

興行界からの風当たりは強まるばかり
興行界からの風当たりは強まるばかり

[映画.com ニュース] 市場占有率で世界第2位を誇る英映画館チェーン最大手のシネワールドが、Netflixオリジナル映画「ROMA ローマ」(アルフォンソ・キュアロン監督)が第72回英国アカデミー賞で作品賞を含む4部門を受賞したことに抗議し、同アカデミーからの離脱を表明した。バラエティほか複数の米メディアが報じている。

同賞を主催する英国映画テレビ芸術アカデミー(BAFTA)は、会員に宛てた手紙で「誠に遺憾ながら2月26日、映画賞の選考基準に対する懸念を理由に、シネワールドからBAFTAへの支援を撤回する決定を下したとの通知を受け取りました」と説明。「ROMA ローマ」の同賞ノミネートをめぐってはつい先日も、同じく英映画館チェーン大手のビューが、「ノミネート資格を得るためだけに、Netflixが形ばかりの劇場公開を行った“テレビ映画”を許容するのは納得がいかない」としてBAFTAへの支援を打ち切ると表明していたが、BAFTAは前述の手紙のなかで、「今後数カ月のうちに、話し合いのもと資格要件と選考基準の見直しを行う」ということで和解したことを示唆したうえで、「業界内のあらゆる分野との対話を通じて見直しを図るべく、興行主各位からも積極的にご意見を頂戴したい」と会員らに呼びかけた。

カンヌ国際映画祭コンペティション部門への出品が決まっていたにもかかわらず取り下げられ、ベネチア国際映画祭でNetflixオリジナル映画としては初となる金獅子賞を受賞するなど、今年の賞レースを牽引する一方で様々な物議を醸してきた「ROMA ローマ」。AMCとリーガル・シネマズの2大映画館チェーンが、アカデミー賞作品賞にノミネートされた映画を授賞式前に再上映する特集のラインナップから同作を外すなど、米興行界からの風当たりも強まるなか、シネワールドのBAFTA脱会によって、映画祭とNetflixをめぐる論争は今後ますます激化しそうだ。

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