市原悦子さん通夜、“息子”竹中直人悲痛「優しく見守ってくれた」
2019年1月17日 21:30

[映画.com ニュース] 心不全のため1月12日に82歳で亡くなった女優の市原悦子さんの通夜が1月17日、東京・青山葬儀所でしめやかに営まれた。俳優の竹中直人、阿部寛らが参列。20年来の親交がある「ゴダイゴ」のリーダー・ミッキー吉野が、弔辞に代わり“献歌”で故人をしのんだ。
自然が大好きだった市原さんを送るためにしつらえられた祭壇は、コチョウラン以外はモンステラなど緑一色の植物で彩られた。それを喜ぶような笑顔を見せる遺影など3枚の写真。そのほかにも会場には通路に至るまで実に43枚の写真が飾られ、市原さんの足跡を振り返ることができ、弔問客も足を止めて見入っていた。
棺には写真と書籍を4冊ずつ、日常で愛用していた品々が納められた。無宗教で読経もなく、冒頭では「家政婦は見た!」「おばさんデカ 桜乙女の事件帖」「弁護士高見沢響子」などドラマの代表作のダイジェスト映像を上映された。
ミッキーは祭壇脇のピアノの前に腰を下ろすと、「市原さん、やっと大好きな哲さんに会えるね」と、2014年に亡くなった夫で演出家の塩見哲さんへの思いを吐露。そして「おふたりが大好きだった」という、舞台「三文オペラ」の劇中歌「マック・ザ・ナイフ」を演奏した。
続けて12年初演の市原さんとの舞台「二人だけの舞踏会」のテーマ曲で、塩見さんが作詞した「夢とごはんの木」を弾き語りで披露し、ダンサーによる追悼の舞も。演奏後は、遺影に向かってVサインをして市原さんへの感謝を示した。
96年のNHK大河ドラマ「秀吉」で母子として共演した竹中は、「長谷川和彦監督の『青春の殺人者』での母親役がすばらしかった。それは照れくさくて言えなかったけれど、あこがれていた俳優さんと共演できるのは夢だった」と述懐。「本当に優しく見守ってくれて、ご一緒したのが1本だけだったのは残念だけれど、会う度にかあちゃんと呼んでいた。いつもキラキラしていて、あの柔らかい手と声の音色が忘れられません」と、ハンカチで何度も涙をぬぐった。
葬儀・告別式は1月18日午前11時から同所で行われる。
《主な参列者》川上麻衣子、小野武彦、左時枝、布川敏和、阿部寛、神田紅、白石加代子、石橋蓮司、井川遥、宮藤官九郎、竹中直人(順不同、敬称略)
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