「バナナフィッシュにうってつけの日」誕生の瞬間 サリンジャー伝記映画、特別映像入手
2019年1月14日 10:00

[映画.com ニュース] 1月1日に生誕100周年を迎えた小説家J・D・サリンジャーの伝記映画「ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー」の本編映像を、映画.comが先行入手した。サリンジャーの傑作「ライ麦畑でつかまえて」と並び人気を集める短編小説「バナナフィッシュにうってつけの日」が誕生した、輝かしい瞬間が切り取られている。
孤高の天才作家サリンジャーのベールに包まれた半生と、累計発行部数6500万部を突破した世界的ベストセラー「ライ麦畑でつかまえて」誕生の裏側を描き、これまで語られてこなかった「なぜ絶頂期に表舞台から姿を消したのか」という最大の謎に迫る本作。「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のニコラス・ホルトがサリンジャーを演じ、ケビン・スペイシーがサリンジャーの才能を開花させた大学教授ウィット・バーネットに扮する。
本編映像は、戦争体験のトラウマから抜け出すため、東洋思想に傾倒していたサリンジャーの姿を活写。瞑想やヨガの合間に物語を書き続け、執筆が煮詰まると、導師の助言に従い原稿を破り捨てる。サリンジャーが「書いた原稿を破る」ことで書くことの楽しさを再発見し、やがて長いスランプを乗り越え「バナナフィッシュにうってつけの日」を書き始める様子を生き生きと映し出している。
「バナナフィッシュにうってつけの日」は、主人公シーモア・グラースが拳銃自殺をするまでの1日を描いた物語。サリンジャーが29歳で書き上げ、1948年1月31日の米ニューヨーカー誌に掲載されると、文壇から高く評価され、作家として注目を集めるきっかけとなった。
その人気ぶりの表れか、同短編小説のタイトルを想起させる吉田秋生氏の人気漫画「BANANA FISH」という作品がある。2017年の夏から年末にはアニメ版が放映され、人気を博した。作中では“死を招くクスリ”として「バナナフィッシュ」という言葉が登場し、アニメ最終回のタイトルは「ライ麦畑でつかまえて」。「BANANA FISH」が、改めてサリンジャーの作品が注目されるきっかけの1つとなりそうだ。
「ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー」は、1月18日から東京・TOHOシネマズシャンテほか全国順次公開。
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