「シュガー・ラッシュ」新作、実在のIT企業が多数登場! どうやって許可を得た?
2018年12月17日 14:00

[映画.com ニュース] ディズニー・アニメーション・スタジオの最新作「シュガー・ラッシュ オンライン」の舞台は、インターネットの世界。人気ゲームのキャラクターであるヴァネロペとラルフの凸凹コンビが、オークションサイトに出品された“あるアイテム”を手に入れようと、広大なウェブ空間で大冒険を繰り広げる。劇中にはGoogleやYouTube、Twitterといった世界的なサービスの企業ロゴが数多く登場。さぞ、許可を得るのは大変だったのでは? ところが、米ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオで取材に応じた本作のプロデューサー、クラーク・スペンサーからは意外な答えが返ってきた。(取材・文/内田涼)

「結論から言えば、今回、企業ロゴを使用するための許可を得る必要はなかった。インターネットの世界を表現する上での“背景”であるという考え方だね。ニューヨークを舞台にした実写映画に、エンパイアステートビルやマクドナルドの看板が写り込むのと同じだ。もちろん、イメージを損なうような使い方はNGだし、私たちも各企業への敬意は忘れなかった。おかげで現実に即したネット世界を、アニメーションで描くことができた。今回に比べたら、数多くのゲームキャラクターが登場した前作『シュガー・ラッシュ』は使用許可を得るのが本当に大変だったよ」
例えば、映画の中には無数の青い鳥が“つぶやく”姿も描かれているが、スペンサーは「もし、Twitter社のアイコンそのものを使用する場合は、わが社のミッキー・マウスと同じように、許諾が必要なんだ。ただ、今回映画に登場する青い鳥は、こちら側でデザインしたものだから、やはり許可は不要だよ」と説明。ヴァネロペとラルフがたどり着くオークションサイト「eBay」も同様で、「サイト内部で行われる入札や売買の様子は、それこそ目には見えないもの。だからこそ、『シュガー・ラッシュ オンライン』のために独自に映像化しているし、当然許諾は必要ないんだ」と明かしてくれた。

ディズニー・アニメーションの場合、公開される国の文化や特徴に合わせたローカライズが行われることもあるが、本作では一切なし。「文字通りWWW(ワールド・ワイド・ウェブ)だからね。アメリカのサイトもあれば、日本やロシアのサイトもある。それらが国境を超えて、リンクし合い存在するのがインターネットの世界だから、当然ローカライズする必要はないんだ」とスペンサー。徹底したリサーチと卓越したイマジネーションが、現代人にとって最も身近な(そして、その実態を誰も見ることができない)インターネットの世界を見事に映像化しているのも、「シュガー・ラッシュ オンライン」の大きな見どころだ。12月21日から全国で公開。
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