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アミール・ナデリ、脚本を手がけた米HBO製作「華氏451」を語る

2018年11月24日 14:00

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アミール・ナデリ監督
アミール・ナデリ監督

[映画.com ニュース]第19回東京フィルメックスで、ラミン・バーラニ監督の「華氏451」が11月23日上映され、バーラニと共同脚本を手がけたアミール・ナデリが作品を語った。

米HBOが作家レイ・ブラッドベリの傑作ディストピア小説「華氏451度」を、マイケル・B・ジョーダンマイケル・シャノン主演で映画化。シャノンが出演した映画「ドリーム
ホーム 99%を操る男たち」のバーラニが監督した。

「私は共同脚本と編集、映画全体のムード作りに協力しました。ラミン監督とは昔から一緒にやってきた間柄で、この作品はHBOから大きな製作費が出ました。物語はすべての米国社会にあてはまる内容で、冗談のようですが、これを2人のイラン人監督が作ったのです」と振り返る。

1966年製作のフランソワ・トリュフォー版が広く知られているが、「私たちはトリュフォーを敬愛しており、新たに『華氏451』を映画化することは大きなこと。しかし、今この時代にこういった題材の映画を撮らなければと考え、HBOに話を持ちかけたら驚くことに受け入れてくれた。ギャラも良かったので、この作品のおかげで私は『マジック・ランタン』を作ることができました」と語る。

主演のマイケル・シャノンについては「彼はシュークスピアの大ファンで、本のことを良く知っているので役柄についてよく話をしました。彼はモダンなハンフリー・ボガートのような人。ジーニアスです」と称えた。

コロンビア大学の学生だった頃のラミン監督に声をかけられたことから交流が始まったとのエピソードを明かし、「ラミン監督は俳優の演出がうまく、自分の弟のような存在。とてもセンシティブで頭がよい」「私は映画では経済的なものは得ていませんが、多くの(後進の)監督を育てることができました」としみじみ語った。

第19回東京フィルメックスは、11月25日まで東京・有楽町朝日ホールほかで開催。

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