77人犠牲のノルウェー連続テロ事件を72分ワンカットで描く衝撃作、19年3月公開
2018年11月20日 09:00

[映画.com ニュース] 2011年にノルウェーで発生し、1人の男が77人を殺害した連続テロ事件を題材にしたエリック・ポッペ監督作「ウトヤ島、7月22日」(原題「Utoya 22. juli」)が、2019年3月8日から日本公開されることがわかった。男が銃を乱射し、人々が逃げ惑った72分間をワンカットで描く衝撃作。特報映像も披露され、想像を絶する惨状の一部を映し出している。
11年7月22日。北欧の福祉国家ノルウェーに、悪夢のような惨劇が起こった。午後3時17分、首都オスロの政府庁舎爆破事件により8人が死亡。午後5時過ぎ、約40キロ離れたウトヤ島の銃乱射事件では、サマーキャンプに参加していた若者ら69人が殺害された。犯人は当時32歳のノルウェー人、アンネシュ・ベーリング・ブレイビク。たった1人の男の凶行は、単独犯としては史上最多の77人が犠牲となった。
メガホンをとった「ヒトラーに屈しなかった国王」などのポッペ監督は、生存者の証言をもとにウトヤ島での事件に焦点を当て、余計なドラマや音楽などの装飾を排除して描出。極限状況の72分間にワンカットでアプローチし、第68回ベルリン国際映画祭ではエキュメニカル審査員賞スペシャルメンションに輝いた。あわせて披露されたティザービジュアルは、主な被写体となるカヤという少女の姿を切り取っている。
そして映像は、激しく荒らされたキャンプ場を、カメラがゆっくりと滑るように移動していく。生活用品が散乱する地面を叩く雨音が周囲を包み、携帯電話の着信音が断続的に鳴り響く模様は、事件のすさまじさを端的に、しかしはっきりと物語る。最後には銃声が木々の間を貫くなか、必死に屋内へ逃げ込む若者たちの姿をとらえ、見る者をテロの渦中に引きずり込む。
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