真野恵里菜、紆余曲折を経た主演作「青の帰り道」完成に大粒の涙
2018年11月13日 22:30

[映画.com ニュース] 真野恵里菜が主演した青春映画「青の帰り道」の完成披露試写会が11月12日、東京・新宿バルト9で行われ、真野をはじめ共演の清水くるみ、横浜流星、秋月三佳、冨田佳輔、メガホンをとった藤井道人監督が舞台挨拶に出席した。
2016年8月に群馬・前橋でロケが行われたが、出演者・高畑裕太の逮捕を受け撮影中止となっていた今作。17年夏の再撮影を経て完成し、ついに観客に初披露されるだけに、真野は「今日まで大事にしてきた作品。ちょっとホッとしている部分もありますが、いろんな感情が渦巻いています」としみじみ述べ、客席に「みなさんにどんな風に届くのか、楽しみでもあります」と晴れやかな表情を投げかけた。
そして「絶対に撮りきる」と強い気持ちで挑み、この日を迎えた藤井監督。キャスト陣の言葉の一つ一つに、感激を噛みしめるように聞き入った後、「この映画は紆余曲折を経ました」と切り出す。「2016年8月14日に撮り始め、2017年8月13日に終わった。1年間の長い旅を、真野さんはじめ、たくさんのスタッフ・キャストが駆け抜けました。編集、ドイツでの上映を経て、今日みなさんに見ていただくことが感無量です」と目を細め、さまざまな思いを胸に「この映画が大きくなっていくれるように、宣伝等、たくさん頑張っていきます。この映画を見て、何か自分に重なる部分を見つけてくれたらと思います」と語ると、場内をあたたかい拍手が包み込んだ。
そんな万感のこもったコメントに、真野は瞳に涙をため天を仰ぐ。全員の挨拶が終わると笑顔が弾けたが、同時に感情があふれ出し、大粒の涙が頬を伝った。歓喜を抑えきれずに「公開初日はまだなので、油断はできないですけど……」と顔を拭うと、客席からは再び祝福の拍手が沸き起こっていた。
物語は前橋と東京を舞台に、7人の若者たちが夢を追いかける姿を描いた青春群像劇。歌手を夢見る等身大の主人公に扮した真野は、役と心を重ねながら「過去には戻れないと、すごく痛感するんです。『あのとき楽しかったな、戻りたいな』と楽しくしゃべることはありますが、戻りたいけど、戻りたくない苦しい現実もあったりします。そのなかでどう生きるかを、この映画では描いています」と思いの丈を述べる。そして「映画は笑ってほしいし、感動してほしいし、楽しい気持ちになってほしい」と前置きし、「でもこの映画はそうではなくて、7人が青春を過ごし、大人になり挫折し悩んだり、それぞれの“ただの人生”を歩んでいる。共感したり、懐かしんだり、『明日からこうしてみよう』と考えたり、みんなが明日を過ごすための、ヒントのような映画になったと思います」と真摯に呼びかけていた。
「青の帰り道」は、12月7日から新宿バルト9ほか全国で順次公開。
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