ラミ・マレック、1年費やしたフレディ・マーキュリー役への“憑依”語る
2018年11月8日 15:00
[映画.com ニュース] フレディ・マーキュリーの半生と、世界的人気ロックバンド「クイーン」を題材にした映画「ボヘミアン・ラプソディ」の会見が11月8日、東京・港区の東京ミッドタウンで行われ、来日中の主演ラミ・マレック(マーキュリー役)、共演のグウィリム・リー(ブライアン・メイ役)、ジョセフ・マッゼロ(ジョン・ディーコン役)が出席した。
前日にジャパンプレミアイベントを行い、鏡割りでヒットを祈願した3人。この日はジョークを交えた軽快なトークを繰り広げ、報道陣を終始笑わせた。リーは「『クイーン』は1975年に武道館で公演した。そこで彼らは『自分たちが何者かになる』ということに気がついた。偉大な瞬間だ。私は何年もの間、東京に来ることが夢だった。叶いすぎて、自分の顔をつねっているよ」と大感激の様子。目の前のカップを指さし「そして、緑茶は素晴らしい」とニッコリ。マッゼロは「実は作品の撮影初日から、みんなで『プロモーションで日本に行けたら最高だ』と言っていたんだ」としみじみと振り返り、「残念ながら(ロジャー・テイラー役の)ベンは来日できていないので、後ろのバスのカットアウトで勘弁してほしい」といたずらっぽくほほ笑んだ。
キャスト陣の役づくりは非常に高いレベルにあり、「クイーン」のブライアン・メイから「完全に俺たち」と称賛されたことも。マレックは「フレディを演じているとき、ものすごく自由になった気がしたんだ」と切り出し、「居心地がよくない瞬間でも、自分らしくいることができる。彼らの音楽にはその力があり、そしてステレオタイプを打ち破る力を持っている。フレディたちはステージで“なりたいリアルな自分”になっていた。見ている人たちにも自由を与えている。役を演じ、音楽を聞きことで、これほどの解放感を味わったことがない」と、その身に宿った不思議な活力に思いを馳せた。
さらにマレックは、マーキュリーを「超人」と評したうえで、「どうすれば彼を“人間”として演じられるか考えた」と神格化せずアプローチしたと述べる。突破口は「彼は人を包み込めるかもしれないが、本当は、誰かから包んでほしいのではないか」という共感だったといい、「そこだったら、自分でも繋がれると思った。人間性やアイデンティにもがいていることや、移民であることなど、共通点があった」。報道陣や背後に用意されたラッピングバスを見渡し、「両親ですら、まさか僕が東京で、フレディとしてバスの前で会見をするとは思っていなかったでしょう。すべては可能であるということ、希望を感じた」と力強く話した。
また、役づくりには約1年間を費やしたというマレック。“憑依”ともいえる熱演ぶりだが、「あらゆるステージをすべて見ました。すべてのラジオインタビューを聞き、日本の方が撮ったホームビデオも見ました」と前置きし、「フレディの動きは自然発生的なんです。プライベートでもそうで、彼から目が離せなという特別さがあった」と説明する。動きの秘密を知るため「彼が影響を受けたボブ・フォッシーらの映像をたくさん見ました。彼の母親の話し方も勉強し、アクセントがどこからきたのかを知ろうとした」そうで、「有名な拳を上げるフレディのポーズ。彼は小さい時にボクシングをやっていたからなんです。そのように、ものまねではなく、彼の動きがどう進化したのかを理解しようとした」と真摯に詳述していた。
「ボヘミアン・ラプソディ」は、11月9日から全国公開。
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