とよはし映画祭2019でコンペ開催!オール豊橋ロケ作品「家族マニュアル」もプレミア上映
2018年11月5日 12:00

[映画.com ニュース] 愛知県豊橋市を舞台にした「ええじゃないか とよはし映画祭2019」の概要が発表され、第3回は2019年3月8~10日に開催されることがわかった。過去2回に続き園子温監督がディレクター、女優の松井玲奈がアンバサダーを務めることも明らかになった。
3回目の開催となる今回の映画祭での新たな取り組みは、コンペティション部門の設置が挙げられる。豊橋ふるさと大使の杉田成道監督を審査委員長に迎え、2018年1月以降に完成したインディペンデント(自主制作)作品を募集。杉田審査委員長をはじめとする映画祭関係者による審査でグランプリなどの賞(賞金あり)を決定し、受賞者の次回作以降の豊橋ロケについても支援する予定だという。
杉田審査委員長は、「3回目にしてコンペティションが開けるようになるとは、画期的なことだと思います」と同映画祭を称える。さらに、「『カメラを止めるな!』が爆発的なヒットを飛ばして、今年の映画界を揺るがせました。新しい才能が新しい時代を切り開いていくことを実証したようです。時代は大きく変化する潮目を迎えているようです。豊橋からも、どんどん新しい才能が飛び立っていくに違いありません。それをバックアップする体制づくりを今回からしていただけるとは、一映像作家として感謝する次第であります」とコメントを寄せている。
また、内田英治監督(「下衆の愛」「獣道」)がメガホンをとり、豊橋出身の俳優・平田満が主演を務めたオール豊橋ロケの短編映画「家族マニュアル」が、本映画祭でプレミア上映される。今後はクラウドファンディングで出資を募り、海外の映画祭などへも出品を予定しているという。
「家族マニュアル」は、アットムービーの森谷雄と森本友里恵がプロデュース。マニュアル通りに生きることを課してきた男が、定年退職直後に健康診断でがんを宣告され、80歳までの人生計画に狂いが始める姿を描いている。内田監督は、「働きすぎ、エコノミックアニマル、などなど。日本のサラリーマンほど海外で批判的に言われる存在ってなかろう。そんな男を父に持った子どもたちの悲しさをコメディにしたヒューマンドラマです」と説明している。
主演の平田は「ショートフィルムですが、きっちりと見ごたえのある“本編”だと思います」と手応えのほどをうかがわせる。そして、「内田監督の、深いけど重くない、笑えない話なのにおかしい、冷たくないけど突き放す、独特の世界が魅力的で、毎日楽しい撮影でした」と振り返っている。なお、今作には「劇団スパイスガーデン」の小西貴大、山本篤士、山中雄輔、竹田光呂、松尾英太郎、飯田隆裕ら若手俳優が出演している。
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