橋本愛、フジファブリックに「ここは退屈迎えに来て」シネマ・コンサートを提案!
2018年10月17日 20:31
[映画.com ニュース]山内マリコ氏のデビュー小説を映画化した「ここは退屈迎えに来て」の公開直前イベントが10月17日、東京・飯田橋の神楽座で行われ、キャストの橋本愛、成田凌、渡辺大知(黒猫チェルシー)、メガホンをとった廣木隆一監督が登壇した。
地方都市で退屈な日々を送る女性2人が、ある男性との輝かしい思い出を反すうしながら、自身の居場所を求め行動する姿を描く。演出のこだわりについて問われた廣木監督は「今回は『こうやってほしい』というのを言わないでやろうと思ったんです。皆がやってくれたものをすくいとっていけたらいいなと。組んでみたかった役者さんばかりだったので、どうやってくるかなというのが楽しみだった」と告白。すると、主人公の「私」を演じた橋本は「あまり演出されなかったんですけど、そこに対して不安や自信を覚えるわけでもなく、最後まで“無言のコミュニケーション”のようなものを楽しんでいました」と振り返っていた。
この日は、主題歌と劇伴を担当した人気バンド「フジファブリック」(山内総一郎、金澤ダイスケ、加藤慎一)がサプライズで登場。ボーカルの山内は「僕は地元が(ロケ地の)富山ではないんですが、その故郷の風景、人間関係に共感できる部分が多かったんです。そういう気持ちを込められたらいいなと思いながら、主題歌の『Water Lily Flower』を作りました。劇伴に関しては、年代によって、自分が聞いていたもの、世間で流行っていた音楽を想像しながら。絵画でいえば風景画のようなものが描けたらいいなと考えていました」と完成した楽曲に自信をにじませていた。
やがて「Water Lily Flower」を生披露した「フジファブリック」。感激の面持ちだった橋本が「泣かない方が難しいですよね。今、完全にひとりでライブに来たような感覚になってしまって……。この楽曲は映画を見た後に聞くと、この音楽にびっくりする位包まれて、何かを肯定された気持ちになるんです」と感想を述べると、同曲のミュージックビデオにも出演した成田は「感無量です。僕が言えることは他にない(笑)。(MV出演は)僕の自慢です」としみじみ。微動だにせず演奏を見つめていた渡辺は「この前ワンマンライブにも行かせていただいたんですけど、それからずっとこの曲を聞いてるんです」と前置きしてから、アコースティックギターを使用したアレンジについて「このバージョンもめっちゃいいですね!」と目を輝かせていた。
「アコースティックバージョンもレコーディングしてほしいです。何度も聞きたい!」(渡辺)という要望を受けた「フジファブリック」は「やろうか? よかったもんね!」と前向きな発言。さらに橋本から「生演奏の上映とかできないんですかね? (スクリーン近くで)劇伴をずっとやってもらう。見たいな。是非やってください!」と映画上映と生パフォーマンスを同期させたシネマ・コンサートを提案をされていた。
「ここは退屈迎えに来て」は、10月19日から全国公開。
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