波瑠、西島秀俊を“遊園地のアトラクション”に例えると…

2018年10月16日 19:00


舞台挨拶に立った波瑠、西島秀俊、 波多野貴文監督
舞台挨拶に立った波瑠、西島秀俊、 波多野貴文監督

[映画.com ニュース] 作家・小森陽一氏の小説を映画化した「オズランド 笑顔の魔法おしえます。」の公開直前イベントが10月16日、東京・飯田橋の神楽座で行われ、出演した波瑠西島秀俊、メガホンをとった波多野貴文監督が舞台挨拶に出席した。

熊本県に実際にある遊園地グリーンランドリゾートの全面協力のもと製作。夢と笑顔を与える遊園地の仕事に就いた主人公・波平久瑠美(波瑠)が、“魔法使い”と称される風変わりな上司・小塚慶彦(西島)ら一癖も二癖もある従業員たちに囲まれ、成長していく姿を描く。

希望とは異なる職場に配属され、やる気なく仕事に向かう久瑠美役の波瑠は、演じるうえで意識したポイントとして「大事にしたかったのは、波平が成長していく様がよく見えてほしいということ」と明かす。一方、常に笑顔を浮かべる小塚役の西島が「(撮影中)そんなに笑っていなかったと思う。監督がこっそりカメラを回していて、それを勝手に使っているんじゃないか(笑)」と振り返ると、波瑠は「映画を見たらわかるんですが、ずっと笑っています。監督は変なつなぎ方をしていません、西島さんが笑っていたんです」としっかり指摘していた。

さらに西島は「理想のボスのイメージNo.1俳優」に選ばれており、これに波瑠は「納得です」と同調する。「西島さんは、現場でのたたずまいが大らかなんです」と続け、「遊園地のアトラクションに例えると、観覧車。あるのとないのとでは景色が全然違うし、見守ってくれているよう。西島さんは観覧車みたいな上司です」と熱心に説明した。しかしピンときていない客席の空気を察してか、西島は「すごい自信満々に言ってるけど、みんなピンときてないよ」とツッコミを入れ、「もう1回言いますか?」「もういいです(笑)」とコントのような掛け合いを繰り広げていた。

また西島は、“先輩から受けた名言”に言及し、「デビューした『はぐれ刑事純情派』で、藤田まことさんが、番組が終わった時に色紙に『本業をゆっくりと』とサインしてくださった」と明かす。その背景を「僕が『僕は不器用なので、ゆっくり見てください』と言ったことを、藤田さんがずっと覚えていてくれて、それを書いてくださった」と述べ、「いつもその言葉はどこか頭に残っていて、一歩一歩やっていこうと思う」としみじみ思いを馳せた。

波瑠は「お兄さん的な先輩俳優さんがふと言っていた、『40歳まで下積みするつもりでいる』」を名言として紹介。「若くして花が咲く人も素晴らしいですが、ひとつひとつの現場を、学ぶ姿勢で居続けるのは素晴らしい」と敬意を示していた。「オズランド 笑顔の魔法おしえます。」は、10月26日から全国公開。

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