阿部寛、3年ぶり「下町ロケット」に気合十分「たまっていた思い全力でぶつける」
2018年10月7日 18:05

[映画.com ニュース] 俳優の阿部寛が主演のTBS日曜劇場「下町ロケット」第1話の完成披露試写会が10月7日、都内のホールで行われた。
直木賞作家・池井戸潤氏の同名小説の、3年ぶりの新シリーズ。阿部をはじめ安田顕、竹内涼真、真矢ミキ、立川談春の続投組に加え、新たに加わった歌舞伎俳優の尾上菊之助、フリーキャスターの古舘伊知郎が舞台挨拶に登壇した。
阿部もこの日に初めて第1話を見て、「また帰ってくることができた。3年間、たまっていた思いを全力でぶつけたいとあらためて思った」と気合十分。さらに、「撮影の初日から3年前と同じようにできるのは幸せなこと。僕が出ていないシーンでも、台本以上のものになっていた。人が生きていく強さ、難しさがにじみ出ていてホッとした」と自信の笑みを浮かべた。
この3年間で人気、実力ともに急成長した竹内に対しては、安田が「まさかここまでとは。すごいですよね。国民の彼氏ですから。だから毎日、おはよう国民と言っています」と冗談交じりに評価。阿部も、「目の奥にある光るものが違った。集中力があって必ずのびると思っていた」と称賛した。
だが、続けて「先見の明があったのは安田くん。彼が股間をつかんだ若手は必ずのびると言われている」と謎のジンクスを暴露。安田は「社長(阿部)、そんな面白いこと言うようになったんだ」と感嘆していた。
丁々発止のやり取りに、民放の連続ドラマ初出演の菊之助は「チームワークができ上がっているところに入っていくのはドキドキだったけれど、熱い思いでひとつのところに向かう集中力を感じてだんだん心地よくなってきた」と謙虚。古舘もドラマ出演は27年ぶりで、「疎外感があって、新参者は入っていけない。ほとんど新興宗教みたいなもので、それを打破してやっていければ」と抱負を述べた。
阿部が社長の佃製作所は、バルブシステムを提供していた純国産ロケットの開発計画が終了するかもしれないといったさまざまな危機に再び見舞われながらも、持ち前の技術力と熱意で農業機械などに新たな道を切り開いていく。「前回は町工場のオヤジが夢見て何が悪いだったが、今度は宇宙だけでなく大地にも情熱を持って取り組んでいく。撮影は大変で台風が来たこともあったけれど、それも追い風にして素晴らしい映像が撮れている。12話までやり切ります」と力強く宣言した。
「下町ロケット」は10月14日スタートで、毎週日曜午後9時から放送される。
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