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中島貞夫監督、津川雅彦さんの死を偲ぶ 5回目迎える京都国際映画祭は10月11日開幕

2018年9月3日 20:40

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中島貞夫監督は主演の高良健吾を絶賛
中島貞夫監督は主演の高良健吾を絶賛

[映画.com ニュース] 吉本興業グループが企画推進する京都国際映画祭2018の会見が9月3日、京都・祇園花月で行われた。映画祭実行委員会・名誉実行委員長の中島貞夫、総合プロデューサーの奥山和由をはじめ、門川大作京都市長、俳優の大野拓朗、「吉本坂46」の高野祐衣らが登壇し、5回目を迎える本映画祭の概要を発表した。

前身の京都映画祭から伝統と志を引き継ぎ、2014年に始まった京都国際映画祭は、映画にとどまらずアート、パフォーマンス、工芸など「映画もアートもその他もぜんぶ」が対象。第5回となる今年は「京都上映中。」がキャッチコピー、「京都で、つながる。京都で、ふれあう」がテーマで、ちゃんばらに象徴される“京都の情の精神”を軸に、アナログ・デジタル各世代をつないでいく。

映画部門では、中島監督の約20年ぶりとなる長編劇映画「多十郎殉愛記」が、特別招待作品としてワールドプレミア上映。「殺陣の魅力を存分に見てもらう」がコンセプトの時代劇で、中島監督は「時代劇を若い俳優で。それだけでも迫力がある」と満足げで、「主演の高良健吾くんは(撮影の)1カ月くらい前から京都に入り、徹底的に殺陣を勉強してくれた。斬られ役の方々も、徹底的に準備してくれた。一番いいちゃんばらを見てもらえる」と大きな自信をのぞかせた。

そして、主演・高良健吾からはビデオメッセージが寄せられた。「時代劇の“技術的な限界”に挑戦するというよりは、役者の限界や、体力・肉体の限界に挑戦しました。一太刀の重みだったり、殺陣の動きの一つ一つの理由や思いに、スタッフ、監督みんながこだわって作りました」といい、「とても自信があります。ぜひ、映画祭に足を運んでください」と呼びかけた。

また中島監督は、8月4日に急逝した津川雅彦さんに思いを馳せる。津川さんは第1回から同映画祭「牧野省三賞」の選考・授与を担っていただけに、中島監督は数秒間うつむきながら「(死去前に)受賞者に関しては決まっていましたが、大変悲しい出来事でございました。そういうことを乗り越えながらも、この映画祭を皆様のお力で、大きくしていただきたく思います」と痛切な面持ちで偲んだ。

映画部門「TV DIRECTOR'S MOVIE」で上映される「Bの戦場」の大野は、「『ガンバレルーヤ』のよしこさんが女優デビュー&初主演。なぜかよしこさんが、可愛く見えてしまうという映画。沖縄国際映画祭でも上映し、大好評をいただきました」と作品をアピール。京都市内の観光名所で撮影した「POST 入ル」主演の高野は、「青春、恋愛、涙、コメディありの映画です。私のラブシーン的な要素もあります」と期待を煽っていた。

なおアンバサダーには女優の三田佳子が就任し、特集では監督・深作欣二と撮影監督・宮川一夫にスポットを当てていく。京都国際映画祭2018は、10月11日に重要文化財である西本願寺・南能舞台でオープニングセレモニーが行われ、14日まで京都各所で開催。

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