ブラジルの伝説のドラァグクイーンが来日 美の秘けつは「自分が自分であることに喜びを感じること」
2018年9月1日 22:30

[映画.com ニュース]1960年代、軍事独裁政権下のブラジルで、性的マイノリティとしてドラァグクイーンカルチャー黎明期を支えた8人のパフォーマーを追ったドキュメンタリー「ディヴァイン・ディーバ」が公開中だ。圧倒的な歌唱力と美ぼうで伝説のドラァグクイーンと称される、ディビーナ・バレリアが来日し、作品を語った。
「私の人生には、神から与えられた使命があると思っていて、私はそれをできる限りのやりかたでやり遂げようとしてきました。それと同時に、自分の感じるままに、幸せを求めながら生きてきました。その両方が私の人生です。そのミッションは、子どものころから意識していたのではなく、自分のやりたいことを素直に続けていると、人間というものが成熟してきて、後から気づくものなのです。私は、自分だけが特別だとは思っていません。全ての人間がそれぞれに何かの役割を持っていると思うのです」

「美の最大の秘けつは、自分が自分であることに喜びを感じること。整形をしても、自分が自分であることに満足しなければ、美しくはなれないのです。私はいかなるときも望みどおりの自分になれているかを追求してきたので、満足していますし、そのことが私の外側にも現れているのです」
「60年代後半のブラジルは他の世界と違っていました。私は、自分の知識や経験値を広めたくて、ブラジルを出て、当時の文化の中心地だったパリへ向かったのです。ブラジルは85年まで軍事政権に支配されていましたが、今はそれほど世界との違いはないと思います。進歩したし、いろんなものが変わり、Xジェンダーがショーをすることや、私たちのような人間の社会の立ち位置も開かれました。今も汚職がひどく、政治は良いとは言えませんですが、アーティストにとってとてもいい環境だと思います。ブラジルにいる人々は、芸術、音楽を愛しているのです」
(C)UPSIDE DISTRIBUTION, IMP. BLUEMIND, 2017
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