「石原裕次郎の軌跡」展開幕、世界に1台のガルウイングはフリースペースにお目見え
2018年8月22日 15:29
昨年8月末に閉館した北海道・小樽の石原裕次郎記念館に所蔵されていたコレクションの中から1000点以上を展示。フリースペースの1階の店舗前には、裕次郎さんの愛車で数億円といわれるメルセデスベンツ300SLガルウイングが置かれた。全体で数億円の保険がかけられているという。
ガルウイングは当時、日本で裕次郎さんと力道山しか所有しておらず、舘によると「純正はヘッドライトが丸いけれど、先代(裕次郎さん)はメルセデスにお願いして縦長にしてもらった、世界に1台しかない」逸品。「私がお願いしても手に入れられなかった。悔しい思いをしております」と冗談めかした。
初めて運転席に乗り込み「僕に合っているよね」と未練をのぞかせたが、まき子さんは「そういうわけにはまいりません」ときっぱり拒否。神田も、「維持費が大変だぞ。会社で管理できなくなったらな」とクギを刺した。
まき子さんも1度だけ助手席に乗ったことがあるそうで、「まだ高速道路がない時代で、弾丸道路と呼ばれる道でよく走っていました」と懐かしそうに明かした。伸晃氏も、「叔父が得意そうに運転してやって来たのを覚えています」と振り返った。
婚約指輪、2人の結婚指輪、結婚1周年で裕次郎さんから贈られた指輪も初めて展示され、まき子さんは「50何年前のものですから、皆さんにどう感じていただけるのか」と興味津々。婚約指輪はもらってすぐにしまったそうで、「裕次郎さんの気持ちが変わると困るからと思って……。冗談ですよ」と当時を思い出しながら笑顔で話した。
「石原裕次郎の軌跡」展は、9月3日までの開催で銀座松屋では期間中に6万人の動員を見込んでいる。今後、12月に名古屋での開催も予定されている。