日本人監督初のポルトガル合作映画「ポルトの恋人たち」11月10日公開決定
2018年8月22日 07:00

[映画.com ニュース]舩橋淳監督が日本人監督として初めてポルトガル合作映画に挑んだ「Lovers on Borders」が、「ポルトの恋人たち 時の記憶」の邦題で11月10日から東京・シネマート新宿ほか全国公開されることが決定した。あわせてポスタービジュアルと場面写真も披露され、主演の柄本佑らが、18世紀のポルトガルと21世紀の日本を舞台に紡ぐ、異色ラブミステリーの一部をとらえている。
18世紀と21世紀、登場人物の立場は時代によって微妙に入れ替わりながらも、ほぼ同じプロットが反復され、まるでデジャブのように交差。物語は柄本演じる男と、「熱波」のアナ・モレイラ扮する女の愛と復しゅうを軸に展開し、やがて不条理に引き裂かれた人間の業をあぶり出してゆく。日本・ポルトガル・アメリカの3カ国による今作のメガホンをとったのは、オダギリジョー主演「ビッグ・リバー」やドキュメンタリー「フタバから遠く離れて」などの舩橋監督。撮影は2016年11~12月に行われ、ポルトガルの世界遺産・ギマランイスをはじめ、ポルト、ブラガ、ペニシェ、静岡・浜松市の風景をカメラに収めていった。
日本・ポルトガル合作は「恋の浮島」(1983)、「アジアの瞳」(97)に続き3度目だが、日本人が監督するのは初。舩橋監督は「18世紀ポルトガルと21世紀の日本。信じるべきものを失った時代に生きる人々の話を、両国で描いてみると面白いのではと思いました」と明かし、「国も言語も社会制度も違う2つの時代を体験することにより、信じることとは何かをこの映画から考えて欲しいと思います」とテーマを説明した。
主演は、「素敵なダイナマイトスキャンダル」など話題作の出演が相次ぐ柄本。18世紀ポルトガルパートではほぼセリフのない日本人奴隷、21世紀日本パートでは移民労働者を無下に扱うエリート会社員の二役を演じ分けた。今作について、「1部と2部で同じことが繰り返され、過去に植えた椿の種が巨木となって、恋人たち2人を助けてくれる。1人2役をやっているというよりは、時代も場所も違うので、2本の映画を同時に撮っているという感じでした」とコメントを寄せた。
さらに英語、イタリア語、フランス語を操る俳優・中野裕太の出演も発表。約1カ月半でポルトガル語を習得し、日本人奴隷の仲間と、浜松にやってきたブラジル人に扮した。「ポルトガル編の四郎役は狂言回し的で、佑君との友情の中で2人の恋愛の応援側に回る。現代編では、幸四郎が主役かと思いきや、また狂言回しに戻って、幽霊になる。表現に幅があり、ある程度委ねられている部分があって、やりがいのある役だなと思いました」と話した。
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