「カメラを止めるな!」124館拡大公開に監督、キャストが涙で喜び 客席はスタンディングオべーション
2018年8月4日 11:30

[映画.com ニュース]東京2館での公開から、海外映画祭での評判やSNSでの口コミが広がり、全国124の劇場での公開が決まった「カメラを止めるな!」。8月3日、拡大公開を記念した舞台挨拶がTOHOシネマズ日比谷であり、上田慎一郎監督とキャスト陣ら計19人が登壇した。
8月2日時点での累計動員数は、全国9館で6万7000人を突破。この日の会場となった、スクリーン12の約500席は発売後3分で完売した。上映後、観客からのスタンディングオべーションで迎えられた上田監督は「まさかTOHOシネマズでこんなに大きく映るとは……ふるえが止まりません」と感激の面持ちを浮かべ「いろんなところで『想像していませんでした』と話していますが、でも、どこかで映画の力を信じていました」と涙ぐみながら大ヒットの喜びを語った。
この日は、上田監督のほかに濱津隆之、真魚、しゅはまはるみ、長屋和彰、細井学、市原洋、山崎俊太郎、大沢真一郎、竹原芳子、浅森咲希奈、吉田美紀、合田純奈、山口友和、藤村拓矢、曽我真臣、佐渡未来、秋山ゆずき、市橋浩治プロデューサーが登壇。キャスト一人ひとりが、喜びの涙を浮かべながらそれぞれの感謝の気持ちを述べ、撮影の思い出を振り返った。
観客から、37分のワンカット部分を撮り直したいか?と問われた上田監督は「撮り直したいとは思いません」ときっぱり答え、「アドリブなどがいっぱい入った、二度と撮れないもの。これを超える自信がない」と説明。最後に、「今日のこの夜が僕たちの背中を押してくれます。映画が好きでよかった。たくさんの方に見ていただいて、映画っていいなあと思ってもらえれば」と締め、客席からの大きな拍手で見送られた。
映画は、専門学校「ENBUゼミナール」のワークショップ「シネマプロジェクト」の第7弾として製作された作品で、前半と後半で大きく赴きが異なる異色の構成や緻密な脚本、30分以上に及ぶ長回しなど、さまざま挑戦に満ちた野心作。「37分ワンシーンワンカットのゾンビサバイバル映画」を撮った人々の姿を描く。
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