久本雅美、己を封印してキャリアウーマン熱演「歯ぐき隠すのに必死だった」
2018年7月28日 14:20
[映画.com ニュース] タレントの久本雅美と歌手の板野友美がダブル主演する映画「イマジネーション・ゲーム」が7月28日に封切られ、2人は東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で初日舞台挨拶を行った。
久本は還暦での映画初主演で、厳格なキャリアウーマンという役どころ。「一切、久本雅美を出すなと言われた、怖いキャリアウーマンの満たされない思いを見せる複雑な役。油断すると久本雅美が出ちゃうから、歯ぐきを隠すのに必死だった」と自虐を込めて振り返った。
映画にはネットの書き込みで「ババア」と非難されるシーンがあるが、こっそり客席で見ていた久本は「もっと笑ってほしかった」と不満げ。そして、「いかんせんババアですから、皆納得したようですが、深く傷ついております」と苦笑した。
それでも、部下役の仙石みなみは「よーい、スタートがかかるまでは明るく楽しい久本さんだったけれど、本番では怖い剣幕で怒ってくれたので、こっちも負けないぞと思えた」と感謝。久本は、「あれえ、女優魂、見せちゃったかな」と機嫌を直していた。
一方、あるゲームを通して久本と知り合い人生を見つめ直していく主婦役の板野は「すごく大好きな映画です」と笑顔。「女性の幸せについて、何らかの問いかけをしているので、それぞれの答えを探してもらいたい。いろいろな人の背中を押せる作品になればいいな」と期待を込めた。
公開を記念し、畑泰介監督が女優陣に花束を贈呈。その中で、久本の花束だけが映画のキーアイテムであるパンティーで作られた特注品で、「はーい、欲しい人。2000円から」と早速オークションにかけ、会場を笑いに包んだ。