水川あさみ、濃密な濡れ場に挑んだ理由 そして30代半ばの今、感じることとは
2018年6月15日 13:00

[映画.com ニュース]WOWOWの連続ドラマ「ダブル・ファンタジー」で、濃密な官能シーンにひるむことなく身を投じた女優・水川あさみが、映画.comのインタビューに応じた。「間違いなく私は淫乱です」と性欲に忠実に生き、男性たちと体を重ね続ける主人公に扮した水川。30代も半ばを迎え、女性としても女優としても円熟期に至ろうとする今、本作に参加した理由は「チャレンジ」だという。その言葉は、「大胆な性描写を演じること」にも、「社会を覆う表現の規制」に対しても向けられていた。
直木賞作家・村山由佳氏による同名小説が原作。35歳の人気脚本家・奈津(水川)は、夫・省吾(眞島秀和)が仕事に関与することや、実母から不妊治療を勧められることに嫌気がさしていた。そんななか舞台演出家・志澤(村上弘明)に新作公演へ招待され、それを機に一夜をともにする。本能に突き動かされるままに家を出た奈津だったが、志澤からは思わぬ仕打ちを受け、孤独感に苛まれていると、大学時代の元恋人である新聞記者・岩井(田中圭)と再会。さらには新進俳優・大林(柳俊太郎)からも言い寄られ、次第に奈津は性欲の渦に落ちていく。
「演じたことのない役で、“大胆な性描写”というだけでも、正直、少し構えてしまうところはありました。この作品に“性”はつきものです。それなしでは作品が成立しないという意味でも、身構える部分はありました。しかしこの年になったからこそ出来る役であり、私の今までにないものが引き出されるといいと思い、自分からチャレンジしていきました」
「撮影に入ると、身構えていたことがバカみたいだった、と思いました。官能的な、いわゆる濡れ場を、女性として綺麗にセクシーに見せるにはどうしたら良いか、と考えていましたが、撮影中は、もう本当にアクションシーンみたいだったんです。スタッフ、特にカメラマンさんは、どの角度が綺麗に見えるか、どういう風に動くと官能的に見えるかを、ちゃんと照れずに話してくださる方でした。とても、みんなで作っている感覚がありましたね」
「女性にしかできない、女性ならではの役をできたことは、自信にもなりました。女優は“女が優れた”と書きますが、どうしても男っぽくなっていく仕事のような気がするんです。毎日の目まぐるしい撮影では、体力的にもタフでないといられない。現場でも女々しくなんていられないし、仕事をしていくうちに、“女性”が自分にあまり寄り添っていなくて、少し離れたところにいる感覚になるんです。でもこの作品を通して、そういう女性がちゃんと自分のなかに存在する、それを表現できるんだ、という自信になりました。今までにないチャンレンジができて、役を選択する幅が広がり、挑むべきものに挑めたことで、『自分がそこに行けた』という、自負ができたと思います」

「正直、20代の時はもっと忙しくて、目の前にある役を演じることで精一杯でした。今思い起こせば、『自分はこうしたいのに、できない』だとか、そういう感情と板挟みになって苦しかった。それが30代になって、周りの環境が変わったり、事務所から独立したり、すごく大変な部分もありましたけど、今の方が自分に嘘がなくてすごく健やかなんです。全部自分の責任になるし、『自分がどうあるべきなのか。こうやって生きたい』と明確になってきて、今がすごく楽しい。生きている実感がすごくあって、『30歳が成人式だった』とすら思います」
「社会的な秩序を論破した作品だと思います。いろんな捉え方をする人がたくさんいると思いますが、それを爽快だと思ってくれる人もいればとても嬉しいです。私が演じた奈津という女性は、性の自由や、『自分がどうあるべきか』という自由を求め生きています。自由の質は、人それぞれ。私もいろいろ悩んだうえで、30代の今はすごく楽しいですし、たくさんの女性の背中を押す作品になればいいな、と思います」
「やっぱり、表現することでも、どんどんできないものが増えています。そのなかで、今作ができたことはすごく大きいし、ひとつの目印になればいいなと考えています。演じる側にも、『そういう世の中になってきている』と危機感はあります。無理やり車に乗せられたのにシートベルトをしているとか、不思議なことをたくさん感じながらお芝居することはストレスでしかないし、どの役者さんもきっと頭に『?』を抱えていると思います。お芝居でできることはたくさんあるのに、クレームがないような表現の仕方にしているから、幅がなくなってきていてもったいない。とても挑戦した作品を、WOWOWさんが制作することが、一つの道しるべになればと思っています」
「連続ドラマW ダブル・ファンタジー」は、6月16日からWOWOWで毎週土曜午後10時に放送。全5話で、第1話は無料放送される。
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