セクハラ発覚で自主休職中のジョン・ラセター監督の復帰、ディズニーが検討
2018年5月23日 11:00
[映画.com ニュース] セクハラ発覚で自主休職中のジョン・ラセター監督の処遇をめぐり、米ウォルト・ディズニーの判断に注目が集まっていると、ウォール・ストリート・ジャーナル紙が報じた。
ラセター監督は、ディズニー傘下のピクサーとウォルト・ディズニーという2つのアニメスタジオでチーフ・クリエイティブ・オフィサーを務めている。しかし昨年、映画プロデューサー、ハーベイ・ワインスタインのセクハラ報道を機に起きた#MeToo運動の広がりを受け、ピクサーの女性社員に対する長年にわたるセクハラが暴露された。
その内容は、長すぎるハグや不適切な接触、女性の外見に関する発言などが含まれており、この報道を受けた昨年11月、ラセター監督は半年間の休職処分を自らに課した。それから半年が経とうとするなかで、ディズニーはラセター監督を復帰させる方向で調整しているという。
映画作品へのクリエイティブ面での影響力は元に戻しながらも、スタッフの雇用や解雇などの決定権など一部の権利を取り上げる案があるという。ピクサーの最大の立役者であるラセター監督に今後もヒット映画作りをさせたいという思惑が見えるが、#MeToo運動が広がるなか、条件次第ではディズニーがバッシングを受ける展開になる可能性もありそうだ。