ゆうばり叛逆映画祭、ビールジョッキがトロフィー!大畑創監督の未完成作品「NONE」が最優秀賞
2018年3月19日 04:00

[映画.com ニュース] 「ゆうばり叛逆映画祭」の閉幕式が3月18日、北海道・夕張市商工会議所で行われ、映画監督で特殊造型プロデューサーの西村喜廣氏がサプライズで受賞者を発表し、最優秀賞に、大畑創監督の「NONE パイロット版」が輝いた。
同作は、幻覚や妄想に悩まされる遥とその恋人の光佑が主人公。遥は「ハイテク犯罪被害者グループ」の活動に出合い、自分が感じていた幻覚や妄想は、人為的なものなのだと思い込んでしまう……というストーリー。現在、その冒頭部分を描いた約32分のパイロット版を作り、製作出資を募り、完成を目指している。
大畑監督は2009年、「大拳銃」がゆうばり国際ファンタスティック映画祭審査員特別賞した「ゆうばりファンタ」の常連。すべて独断で賞を決めたという西村氏は「完成した作品が見たいので、エールを贈りたい。閉会式後の上映なので、誰も見ていないんだけども」と講評を伝えた。
トロフィー代わりの記念品は、「ゆうばり叛逆映画祭2018」のロゴが刻まれたビールジョッキ。西村氏がついだアルコールを飲み干さないと、受賞は取り消しという“叛逆映画祭流”のルールに基づき、大畑監督は祝杯をあげて喜んだ。「西村さんからあまり褒められたことがないので、驚きました。完成を目指したい」と意気込んだ。
「賞は人ではなく、作品に贈りたい。一応、順位はつけているが、全部、自分が見て面白かった映画です」と西村氏。短編作品賞は、鬼木幸治監督の3部作、作品賞は「ゆうばりファンタ」のオフシアター・コンペティション部門に「スロータージャップ」を出品した阪元裕悟監督の「ハングマンズノット」。特殊効果賞と優秀作品賞は、「カメラを止めるな」(上田慎一郎監督)の劇中内映画で、ワンカットで描いた40分のゾンビ映画「ワン カット オブ ザ デッド」に決まった。
西村氏は「『カメラを止めるな!』(ゆうばりチョイス)はオフシアター部門で選ぶべき作品だと思う。本当は叛逆映画祭で上映したかったが、叶わなかったので、劇中内映画の『ワン カット オブ ザ デッド』として上映させてもらった」と話すと、上田監督は「僕も自信があったので、選ばれなかったのは正直、悔しい。新作を撮って、また夕張に来たい」と“叛逆”魂を見せていた。
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