「ウルトラマンオーブ」田口清隆監督、中学時代から現在までの自主映画を一挙公開
2018年3月19日 04:00

[映画.com ニュース] 人気特撮ドラマ「ウルトラマンオーブ」のメイン監督を務める田口清隆氏がセレクションする「第1回田口清隆叛逆映画祭」が3月18日、北海道・夕張市商工会議所で「ゆうばり叛逆映画祭」の企画として開催され、中学時代から現在までの自主映画を一挙公開した。
北海道・室蘭出身の田口氏は子供の頃から怪獣ドラマが大好きで、中学2年の時には「東宝」に対抗して「北宝」を名乗る映像集団を結成。怪獣を題材にした自主映画を製作し、近年の「ウルトラマン」シリーズの監督として活躍する一方、現在も本格的な自主映画を作り続けている。「映画には商業も自主もない、と思っています。今は職業監督をしているけれども、自主映画は趣味。どちらもやめるつもりはないです」と田口氏。
最新の自主映画「女兵器701」は、セクシーな女の形をした巨大ロボット“女兵器701”を操るヒロインが怪獣とバトルを繰り広げる最中、ラブホテルを破壊すると、そこには自分の恋人と親友が浮気をしていたことが発覚して……というコメディタッチのストーリー。
グラビアアイドルの和泉美沙希を起用し、本格的なミニチュアのセットで特撮シーンを撮影した。「(ラブホテルのシーンでは)どこかで借りたり、許可を取っても金がかかるので、6分の1サイズのミニチュアを作りました。めちゃくちゃ金がかかってしまって、去年の俺の経済が破綻してしまった」と田口氏。
ベントでは、中学時代に作ったウルトラマンの短編も披露。「これを撮った中学3年生が20年後にウルトラマンを撮っているわけです。諦めない力がすごいな」と笑い。上映された創立10年記念作「クライシス北の國から」は室蘭の海岸線を舞台に、若者たちが外国の軍隊に戦うという内容で、自ら主演も果たした。「仲間は全国にバラバラに散っていたんですが、年末年始なら、集まれるというので、もう一度、バカをやろうと声をかけ、極寒の中で撮影しました。当時の仲間とは、今も仲がいいです」と話した。
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