史上初?映画舞台挨拶でラーメン実食 シュールな光景に中村ゆりか「そんなことある?」
2018年2月22日 12:30
[映画.com ニュース]150万PV超を記録したWEB漫画を実写映画化した「ラーメン食いてぇ!」の完成披露試写会が2月21日、都内で行われ、主演の中村ゆりか、メガホンをとった熊谷祐紀監督、原作者の林明輝氏が舞台挨拶に出席した。
2015年2月にWEBコミック「モアイ」で連載され、SNSを中心に話題をさらった同名漫画を、NHK連続テレビ小説「まれ」の中村を主演に据え実写化。心ない噂がもとで自殺を考える女子高生・茉莉絵(中村)を中心に、ラーメンを通じて生きる力を取り戻す人々の姿を描いた。
物語にちなみ、壇上にはアツアツのラーメンが登場。林氏の甥であり、ラーメン監修も務めた恩田聡氏の「麺屋八」が、劇中の「清蘭」の塩ラーメンを再現しており、登壇陣が実食することに。MCから「史上初、ではないでしょうか」とアナウンスされると、中村は「そんなことって、あります?」と目を丸くする。ズルズルと麺をすする模様を、約100人の観客が見守るというあまりにもシュールな光景に、中村は「こんなに見られながらラーメンを食べることないので、顔赤くなっちゃいます」と大笑いだ。ちなみに、味については「おいしいです!」(中村)、「麺とスープと具材がお互いを引き立てあっている。三位一体」(熊谷監督)とご満悦だった。
またラーメン作りを体得し、祖父の店「清蘭」の再建を目指す役どころを演じた中村は、「(ラーメン作りの)練習をたくさんしました。麺を切るところとか、スープに入れる豚足などをバールで叩き割るところは、『力を入れすぎないように』と言われていて、力の加減が難しかったですね」と振り返る。撮影の合間にも調理に勤しんでいたそうで、「残ったラーメンは、本当に『スタッフがおいしくいただきました』でした」と笑顔を見せ、「映画を見て、ラーメンが食べたくなったり、次の日も頑張ろう、と思ってもらいたいです」とアピールしていた。
さらに熊谷監督は、キルギスでの過酷なロケに言及。「ヤギが出てくるシーンでは、ヤギに芝居があるんですけど、言うことを聞いてくれないんですよ」とぼやき、「毎日、常にいろんなことが起こった。ヤギも、朝、現場に行ったらいないんです。どうしたの、と聞いたら『すみません、昨日の夜オオカミに襲われちゃって。別のヤギを探しています』」とワイルドなエピソードを披露していた。「ラーメン食いてぇ!」は、ほか葵わかな、片桐仁、石橋蓮司らが共演。3月3日から東京・新宿武蔵野館ほか全国公開される。
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