オスカー女優スーザン・サランドン「アバウト・レイ」で果たした役割は?
2018年2月5日 12:00

[映画.com ニュース] 「リトル・ミス・サンシャイン」の製作陣が再結集した家族のドラマ「アバウト・レイ 16歳の決断」(公開中)で、ナオミ・ワッツ、エル・ファニングと共演したオスカー女優スーザン・サランドンが、作品について語った。
トランスジェンダーのレイ(ファニング)と母マギー(ナオミ・ワッツ)、祖母ドリー(サランドン)の人間模様を描く本作。心も体も男性として生きることを望むレイだったが、ホルモン治療を行うためには両親から同意書にサインをもらう必要があると知る。レイの説得を受け、マギーは別れた夫に会いに行くことを決意。レズビアンのドリーも巻き込み、3者が絆を取り戻していくさまが描かれる。
本作でサランドンは、わが道を行くドリーに扮し、レイを理解できないなりに愛そうと努める祖母をひょうひょうと演じている。「私の役目はたくさんの無知な質問をすること」と解説したサランドンは、「“性の自己認知”と“性的指向”の違いはいまだによくわからない。トランスジェンダーとレズビアンは異なるものだから、レイのことを理解しきれないの。でも、レイの身体が変わったとしても、愛する孫には変わらないと最後に気づく」とドリーの内面に巻き起こる“成長”について語る。
「パートナーのリンダと私(ドリー)のもう1つの役目は、ユーモアと話の背景を伝えることだった。(レイやマギーが)昔はどうだったかドリーたちは知っているの。そして心のゆとりにはユーモアが必要よ。さもないと心が折れて情報を取り込めないわ」と補足し、「皆それぞれが、お互いを信頼しているから言い合えるのよ。そこが笑えるのね。言いたいことが言えてないと観客は心配になるけど、1日の終わりにお互いに寄り添っている。そして侮蔑したりあら探しをしたりしている。キャラクターの持ち味がジョークになっているの」と本作には“家族そのもの”が描かれているとの見方を示した。
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
プレデター バッドランド
【ヤバすぎる世界へようこそ】“最弱”ד下半身を失ったアンドロイド”=非常識なまでの“面白さと感動”
提供:ディズニー
人生にぶっ刺さる一本
【すべての瞬間が魂に突き刺さる】どうしようもなく心が動き、打ち震えるほどの体験が待っている
提供:ディズニー
ブルーボーイ事件
【日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化】鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI
あまりにも凄すぎた
【“日本の暗部”に切り込んだ圧倒的衝撃作】これはフィクションかノンフィクションか?
提供:アニモプロデュース
盤上の向日葵
【「国宝」の次に観るべき極上日本映画に…】本作を推す! 壮絶な演技対決、至極のミステリー、圧巻ラスト
提供:松竹
てっぺんの向こうにあなたがいる
【世界が絶賛の日本映画、ついに公開】“胸に響く感動”に賞賛続々…きっとあなたの“大切な1本”になる
提供:キノフィルムズ