岩田剛典、暗中模索の撮影も原作者お墨付きに「だまし返せて良かった」
2018年1月25日 22:00

[映画.com ニュース] 「EXILE」「三代目J Soul Brothers」の岩田剛典の主演映画「去年の冬、きみと別れ」の完成披露試写会が1月25日、東京・新宿ピカデリーで行われた。
芥川賞作家・中村文則氏の同名小説が原作のサスペンス。岩田は、「見た方は完全に裏切られます。精いっぱい魂を込めた、挑戦の作品。スクリーンから一瞬たりとも目を離さないで」と訴えた。
取材対象者のワナに落ち、結婚間近の恋人を危機に陥れてしまう記者という役どころ。原作を読み、「すっかりだまされました。伏線やトリックがどう映像化されるのかすごく興味が沸き、結末を知った時、また最初から読み返したくなった。ラストは衝撃です」と振り返った。
さらに、撮影中も瀧本智行監督の粘り強い演出と闘い「暗く深く長いトンネルを走っている気分で、いつ出口が見えるか暗中模索していた。監督が夢に出てくるくらい、役に没頭できたのは初めての経験。緊張感がありました」と苦笑い。だが中村氏が、映画ならではの描写に「この手があったかと、すごく驚いた。原作者であることを忘れ、一観客として気持ちよくだまされました」と絶賛すると留飲を下げ、「だまし返せて良かった」と破顔した。
ヒロインを務めた山本美月は、瀧本監督に対し「とにかく細かくて、ある程度考えてお芝居をしても指先の動きまで全部言われて、途中でちょっとイヤになった」と憎まれ口。それでも、「ラスト近くで1回だけ『今の良かったよ』と褒めてくれたのがすごくうれしかった」と喜んでいた。
「去年の冬、きみと別れ」は、3月10日から全国で公開される。
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