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マイケル・ファスベンダーが半裸で強制連行!「アウトサイダーズ」本編映像公開

2018年1月25日 17:00

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「アウトサイダーズ」場面カット
「アウトサイダーズ」場面カット

[映画.com ニュース] マイケル・ファスベンダー主演「アウトサイダーズ」の本編映像を、映画.comが独占入手した。ファスベンダー扮する主人公が、武装警官に半裸姿で連行されていく様子を納めている。

トレイラーハウスの集落に代々暮らす犯罪を生業とするカトラー・ファミリーの跡継ぎで、ドライバーとして犯罪に加わってきたチャド(ファスベンダー)は、家業から足を洗って幼い子どもと妻とともに生きていく決意をする。しかし絶対的な力でコミュニティを支配する父は、ある夜チャドを強制的に州総督の邸宅に強盗に入らせる。車を猛スピードで走らせ警察を振り切るが、その事件を境に父と子の関係が狂い始める。

公開されたのは、トレイラーハウスの集落に武装警官が突入するスリリングな場面。証拠を残さず強盗を完遂したチャドだったが、日ごろから一家を目の敵にし、逮捕の機会をうかがっていた警察は、事件をチャドの犯行と決め付け令状もないまま強制連行していく。家族で眠っているところを襲撃され、半裸のまま抵抗しつつも、パニックを起こす子どもたちや妻に「愛してる」と伝えるチャドの姿に胸が痛むシーンとなっている。

アダム・スミス監督と脚本のアラステア・シドンズは、イギリスで劇中のカトラー一家のようにコミュニティ外の社会と関わらず移動型の生活を送る“トラベラーズ”と呼ばれている人々の姿をリアルに描いた。スミス監督は、今作を「トラベラーズについての映画というよりも、そうした生き方を“宿命づけられてしまった”ひとつの家族の映画」と語り、「もちろん、犯罪はいけないことだ。ただ、自分と違う境遇にいるからというだけで彼らを色眼鏡で見るのではなく、実際は彼らもただの家族なのだということを、映画を通じて伝えたかった」と話す。

シドンズは、「州の7割の犯罪を犯したというトラベラーズの家族の記事を新聞で読んで、映画のアイディアを思いついた。トラベラーズはしばしば、マスコミからまるでギャング集団のように煽情的に取り上げられるし、警察は、彼らを厄介者として常に目を光らせている。銀行口座もパスポートもなく、国民保険にも入らず、一度も学校に通うことがない。そのように社会から隔絶されて生きる彼らに対する差別的な感情は、いまだ、イギリス社会に根深く残っているんだ。私は、トラベラーズの家族の物語を通じて、世間に広く染みこんだ偏見をあぶり出したかった。同時にそれは、誰もが共感できる物語となるに違いないとも確信したよ」と語っている。

アウトサイダーズ」は、2月10日から東京・シネマート新宿ほか全国で公開。

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