安田真奈監督「36.8℃」先行公開スタート、クラウドファンディング50%突破!
2017年11月22日 06:00
[映画.com ニュース] 「幸福(しあわせ)のスイッチ」(2006)の安田真奈監督がオリジナル脚本で11年ぶりにメガホンをとった最新作「36.8℃ サンジュウロクドハチブ」の完成披露試写会が、物語の舞台となった兵庫県加古川市のイオンシネマ加古川でこのほど開催され、先行公開もスタートした。
作品は、全国の自治体と組んで制作するオリジナル映画「ぼくらのレシピ図鑑シリーズ」の第1弾。「地域」の「食」をキーワードにした「高校生」たちの青春オリジナル映画を手がけていくプロジェクト。今回はNHK連続テレビ小説「わろてんか」にヒロインの妹役で出演中の堀田真由が主演で、共演には岸本華和、西野凪沙、安藤瑠一、平井亜門らフレッシュな顔ぶれが揃い、渡辺真起子、寺脇康文ら実力派の俳優が脇を固めている。
完成披露試写会と公開初日には、堀田がドラマ収録のため欠席となったが、安田監督、出演の岸本、西野、平井、中井駿、北原雅樹、橋詰優子、岡田康裕加古川市長らが舞台挨拶に登壇。前売券の販売数、公開2日間の動員数ともに地域映画としては好調な出足となっており、地元市民の本作に対する高い関心がうかがえた。全国展開するために応援を募っているクラウドファンディング(https://motion-gallery.net/projects/sanrokuhachi)も開始1カ月で目標金額の50%を超えている。
安田監督は、「女子高生の物語か、女子高生ちゃうしな、私関係ないわと思う方も多いかもしれません。でも、主人公・若菜の何かと遠慮がちで断れない性格って、いかにも日本人的で、年齢を越えて共感できるはず。母と娘のやりとりや、友情や恋愛シーンも、じんわりしみると思います。また、穏やかな中にもピリッとしたシーンもあり、全体的にとてもリアルです。派手なシーンはない、まさに微熱な作品ですが、サイズも65分と気楽にみられる作品。爽やかな青春物語と、ちょっといい加古川の風景をスクリーンで楽しんでください」とアピールした。
加古川では12月2日までの上映で、その後は他の地域で順次拡大予定。