「マッドマックス」続編製作に黄信号 ジョージ・ミラー監督がワーナーを提訴
2017年11月14日 14:00
[映画.com ニュース] ジョージ・ミラー監督が「マッドマックス 怒りのデス・ロード」の利益が未払いであるとして、製作・配給の米ワーナー・ブラザースを提訴した。豪シドニー・モーニング・サン紙が報じている。
同作は、世界累計興行収入4億ドル近い大ヒットを記録し、アカデミー賞で6冠に輝いた。ミラー監督には続編2作の構想があったため、すぐに新作の製作に着手するものと思われていたが、いまだに動きがない。
その原因は、前作の利益をめぐり、ミラー監督の制作会社ケネディ・ミラー・ミッチェルとワーナーが対立をしていることにあるようだ。ケネディ・ミラー・ミッチェルがオーストラリアのニューサウスウェールズ州の最高裁判所に提出した訴状によれば、前作の製作費を予算1億5700万ドル以内に納めることができれば、ワーナーから700万ドルのボーナスが支給される契約になっていたという。
結果的には予算を超過したが、出費がかさんだのはワーナーからの様々な要求に合わせたためであり、これらの経費は製作費から除外して考慮されるべきだと同社は主張。「われわれはワーナーを相手に裁判を起こすよりも一緒に映画を作りたい。しかし、1年以上経っても満足できる結論に至らなかったため、司法に委ねざるを得なかった」。
一方、ワーナーは徹底抗戦の構えを見せているため、続編の実現には時間がかかりそうだ。