イニャリトゥ監督のVR映画、アカデミー賞特別賞を戴冠
2017年11月5日 22:00
[映画.com ニュース] アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーは、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督のVRインスタレーション「Carne y Arena (Virtually Present, Physically Invisible)にアカデミー賞特別業績賞を授与すると発表した。
同作は、メキシコからアメリカに越境する不法入国者たちの体験を、360度動画で描く6分半のVR映画と展覧会を組み合わせたもの。カンヌ国際映画祭で初披露され、現在はロサンゼルス、ミラノ、メキシコシティで展示されている。
アカデミー賞の特別業績賞は常設されてはおらず、90年の歴史のなかで授与されたのは18回しかない。前回の受賞作は史上初の長編CG映画「トイ・ストーリー」で、今回は22年ぶりの授与となる。
「いまだに発展途上にあるバーチャルリアリティにおける画期的な作品であるだけでなく、アメリカとメキシコの国境問題という政治的で社会的な問題に、わたしたちを本能的につなげてくれます」と、アカデミーは声明を発表している。
なお、同賞は11月11日(現地時間)に米ハリウッドで行われるガバナーズ賞授賞式で授与される予定だ。
「トイ・ストーリー」
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