二宮和也、100年前のレシピの秘密を言い当てドヤ顔
2017年10月23日 18:24

[映画.com ニュース] 二宮和也が10月23日、東京・帝国ホテルで行われた、主演映画「ラストレシピ 麒麟の舌の記憶」のイベント「幻のレシピ再現披露会」に、共演の西島秀俊、宮崎あおい、滝田洋二郎監督、料理監修を務めた服部幸應氏とともに出席した。
料理番組「料理の鉄人」を手がけた演出家・田中経一氏のデビュー小説を、「おくりびと」の滝田監督のメガホンで映画化。絶対味覚=“麒麟の舌”を持つ料理人・佐々木充(二宮)が、1930年代の満州で天皇の料理番・山形直太朗(西島)が考案した究極のフルコース「大日本帝国食菜全席」の再現を依頼され、レシピに隠された秘密に迫っていく姿を描く。
本イベントでは、「大日本帝国食菜全席」が作られた時代と同時期に、帝国ホテルの初代料理長・吉川兼吉が手がけた「吉川レシピ」が披露された。約100年前に誕生した吉川レシピは、286種類の西洋料理が記載され、2009年に同ホテルに寄贈されたもの。“リアル「ラストレシピ」”の存在を知らされた二宮は、「実際にはないものだと思って作っていた世界観が、実際にあったことに驚きですよね」と明かす。西島も、自身が演じた山形直太朗と吉川兼吉の境遇が似ていることに触れ「僕も『吉川レシピが元ネタとしてあって、この映画を作ったわけではないですよね?』とお聞きしたくらい、2人の料理人の境遇がそっくりだったので驚きました」と同調した。
さらに帝国ホテル総料理長の田中健一郎氏の解説のもと、吉川レシピを再現した料理を試食することに。 西島と宮崎は、洋梨のピューレやリキュールを用いたババロア「露国風洋梨乳酪冷菓(シャルロト ルッス ア ラ ポワール)」を口にした瞬間、思わず顔を見合わせニッコリ。二宮も「美味しいですよ。本当にそれに尽きる(笑)」と声をあげる。
さらに二宮は、「ただ、僕が思っていたより軽く感じましたね。もうちょっと重たいというか、ボリュームを感じるかと思っていたのですが」と指摘。これを受け、田中総料理長は「本当にすごい。全部その通りなんです」と目を丸くし、「吉川料理長の分量で作ると、クリームも濃くなるし、砂糖ももっと多い。我々は甘さを軽めにして作っています」と説明する。100年前のレシピとの違いを言い当てた二宮は、ドヤ顔を決めて笑いを誘っていた。
劇中同様に“絶対味覚”を発揮し、盛り上げた二宮。だが、撮影時のエピソードを問われた西島が「毎回撮影が終わると、(撮影用に作った料理を)みんなでいただいた」と明かすと、「いいですねえ……」とぼやいていた。「ラストレシピ 麒麟の舌の記憶」は11月3日から公開。
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