森岡龍、人助けに生きた実在の人物役に自信「少しでも届いたら布教して」
2017年10月21日 16:30
[映画.com ニュース] 俳優の森岡龍が10月21日、主演映画「地の塩 山室軍平」が封切られた東京・新宿武蔵野館で共演の我妻三輪子、伊嵜充則、兒玉宣勝、KONTAと東條政利監督とともに初日舞台挨拶を行った。
明治時代、キリスト教と出合い日本人初の救世軍士官として人助けに生涯をささげた山室軍平の半生を描く。森岡は、「監督から企画の話を聞き、立身出世やお金に目がくらむ人が多い今の時代に、人のため世のために生きる人をストレートに伝えたいという情熱に乗っかって今日という日を迎えられた」と感慨深げに話した。
実在の人物を演じるのは初めてで、「いつも以上に気を引き締めて演じなければいけないと思ったし、15歳から67歳までを1人で体現するのは新鮮で貴重な体験だった」と自信を得た様子。「軍平は、愛を携えて頑張った人物。皆さんに少しでも届いたら、宣教師になったつもりで布教してください」と訴えた。
約2年前に企画を立ち上げ、1200円の製作協力券などで資金を募り完成、公開にこぎつけた東條監督も感慨深げ。「思った方々に声をかけて承諾いただいた。それぞれのキャラクターが生き生きとしています。作りたいように作れたのはスタッフ、俳優たちのおかげ。見てもらえることに感謝します」と万感の思いを語った。